ドル円相場が一時125円の値を付け、上昇中である。
どこまでこの円安が続くのか?という質問が多いので、私なりの見解を書いてみたい。
日本円を刷り続けて価値は下がるのが当然では?
1ドル125円に乗ったのは2002年12月以来で12年半ぶり。
歴史を振り返れば、1ドル125円の時代はあった訳である。
もっと振り返れば、変動相場制が始まった1971年までは360円だったのである。
(1ドル円.comより)
このチャートは2013年までしかないが、2015年の今、125円まで達した。
さて、このグラフを見て、ドル円相場を円安と考えるだろうか?
チャートからだけ考えれば、まだまだ上昇余地がある。
また、今の円相場がどのように進んでいるか考えてもらいたい。
2012年に政権が自民党に戻って以降、アベノミクス効果で円が売られている。
株価も同様にアベノミクス効果で上昇している。
アベノミクス効果とは何なのか?
「アベノミクス効果=日本円を印刷する政策」である。
市中に日本円を大量投入することで景気回復を図っているが、実態は伴わず数字だけが上昇しているのを実感している人も多いだろう。
大量に溢れるものはその価値が減少する。
日本円は印刷を続けることにより価値が無くなり、円の価値は無くなっているのだ。
同時に、日本円は国内で消費されるのだけでなく海外に流れていき、円安ドル高の流れになっている。
では将来的にはどうなるだろうか?
アベノミクスとして日本円の印刷を止める気配はない。
大量に発行している日本国債の購入先として日本銀行もランクインしているが、その分、日本銀行券を発行しなくてはならない。
まだまだ円は売られていくだろう。
将来的に150円や200円に達しても不思議ではない。
1ドル150円や200円になるかならないかの議論は、そのままイコールで将来の日本円の価値があるかどうかに通ずる話である。
ちなみに私は経済学者でもないでもない。
ドルが80円を切った時に70円、60円、50円のドル高時代が来ると予想していた人もいたが、今はどのような見解を持っているのだろうか?
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