日本で金融商品を販売するには金融庁の認可が必要だ。
金融庁からの認可を得るのは思った以上に大変である。
高視聴率ドラマ「半沢直樹」でも「金融庁調査」がクローズアップされていた。
実際にはあんなお姉な担当者や強引な調査はしないと思う。
役所独特の淡々と無機質に仕事をする姿勢、血が通っていないような雰囲気、違った意味の怖さがあるだろう。
そんな金融庁にかんぽ生命が新学資保険の申請をしたのが2012年9月。
しかし、保険金の支払い漏れの問題が発覚して、なかなか認可が下りなかった。
金融庁も良い仕事をしているとは思う。
かんぽ生命の管理体制が整ったとの判断で金融庁も認可することとなったらしい。
金融庁がチェックしているのは商品構成や管理体制など保険業法に基づいた部分である。
商品そのものが良いものかどうかは全く興味なし。
悪いものにはフタをするが、決して良い物を推奨している訳ではない。
国内の保険会社は人と時間とお金をかけて、金融庁の認可に躍起となる。
認可されなければ販売や営業が出来ないので仕方ない。
このコストがどこに反映されるかと言えば、保険料や死亡保障である。
日本で認可されている金融商品に良品がない一因だ。
海外の金融商品を日本人が目にしないのは、この金融庁認可が関係している。
海外の保険会社が人・時間・お金を掛けてわざわざ認可申請することはない。
金融庁で認可されなければ日本で営業、販売できないが、それほど興味のあるマーケットではないからだ。
そっぽを向かれたマーケットにいる我々日本人は、自分自身が置かれているマーケットについてもっともっと知る必要がある。
現在の金融庁のトップは麻生太郎。
麻生コンツェルンで育ってきた人に、庶民が対象の学資保険のことなどわかるのだろうか?
日本の金融商品に興味があるとはとても思えない。
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