増加する日本の債務残高やインフレ懸念。
それらの対応として日本円以外の資産を持っておく事は間違いありません。
しかし、どこで外貨を持つかが重要。
日本の銀行でこんなキャンペーンを良く見ます。
外貨預金キャンペーン:米ドル年6.00%(1ヶ月もの)
6.00%、とても良い商品に見えます。
しかし、落とし穴がたくさんあります。
為替差益は日本円からのリスクヘッジとしての外貨預金ですから、置いておきましょう。
日本に懸念を持っているとの考えで外貨預金をするので有れば、円安の方向に動いくと予想してのことでしょう。
一つ目の問題点は、6.00%の数字。
年6.00%とありますが、(1ヶ月もの)と最後に掛かれています。
これは6.00%の金利が1ヶ月しか適用されないので、12で割って、0.50%がかかるだけです。
意外と気付いていない落とし穴。
もう一つは、米ドルで預貯金しているつもりでも、結局は日本円に戻される点。
日本円のリスクヘッジで始めた外貨預金が日本円に戻さないと引き出しできないのであれば、日本円のリスクヘッジをしたことになりません。
日本(日本円)が沈没したら、あなたもいっしょに沈没です。
為替手数料も日本の銀行は高いところが多いです。
闇雲に両替やポジションの入れ替えばかりしていると、為替差益手数料で痛い目に合います。
投資は、何を投資するかと同時に、どこで投資するかが重要。
日本国内で外貨預金してるつもりが、実は日本円ベースだったでは何の意味も持ちません。
金利で資産を増やすのは重要ですが、それによりリスクが増していてはいけません。
真の意味で日本円からリスクヘッジしたいのであれば、外貨を持つ場所までを考えなくてはいけません。