最近は先物投資をやってる人や、先物投資について聞く事はあまりない。
その危険性が認知されてきているのだろう。
投資ではなく投機と言われる事も多い先物投資、
やって無い人はそのままやらず、やってる人も止めるべきだ。
先物投資はレバレッジを効かす。
自己資金の何倍もの額が動く。
勝てば天国、負ければ地獄。
これが「ギャンブル」と言われる由縁である。
(FXも同じ理論だが、好んでやる人が多い。金融庁もレバレッジ規制を掛けたが、この規制こそがレバレッジをかける怖さを物語っている。
現行のFXの25倍規制は、25倍であれば大丈夫と言う意味では決してない。)
これほどの怖さを持つ先物投資が何故必要か?
決して個人投資家のものではない。
大きな原材料や燃料を扱う企業にとって必要な投資方法なのである。
例えば、航空会社。
飛行機を飛ばすには燃料(ガソリン)が必要である。
燃料費がかさめば利益が圧迫されたり、お客さんへしわ寄せがいく。
燃料サーチャージとしてお客からも燃料代を取ってはいる。
しかし、燃料サーチャージが高騰すれば飛行機に乗ることを控えたり、他社便にお客が流れる。
燃料代は航空会社にとって利益を大きく左右するのだ。
仮に来年、燃料代が高騰するとなれば、予め値段を決めて購入の予約をしておく。
購入予約により、予約額よりも価格が上昇していればリスクヘッジが効いた事になる。
(もちろん外れることもある)
これが先物投資である。
航空会社だけでなく、食品会社が小麦などに対して先物取引行う。
(実際には商社が行うこともあるようだ)
企業が利益を安定的に保つために行われる先物投資。
先物投資は個人投資家が出入りする市場ではない。
「ギャンブル」と言う領域を超えており、身を滅ぼす可能性もあるので注意が必要だ。