2014年になって、NISA(少額投資非課税制度)のCM を良く見かけるようになった。
口座獲得、顧客獲得に躍起になっているのだろう。
NISA は金融業界にとっては格好のネタであるはずだ。
各社綺麗どころの女優さんと、演技力が光る中堅~ベテラン男優の組み合わせでのCMが多い。
若い子から年配までを狙ったCM と思われる。
東京三菱UFJ銀行さんのCM をご覧あれ。
ベテラン俳優の父役:小日向文世がNISAで投資を再開しようとする。
若手女優の娘役:成海璃子さんは素直に「投資は難しいそう」と感想を述べる。
ここで小日向文世さんが「お父さんに付いてきなさい」と一言。
実力派俳優の阿部寛さんは行員役(?)で「ご家族まとめてご相談下さい」と締めくくる。
銀行に相談に行ったら、何をアドバイスしてくれるのだろうか?
NISA のルールを教えるだけであれば、意味がない。
資産を増やすべくアドバイスしてくれるのだろうか?
金融機関の顧客争いに勝つだけの色を出さないといけない。
NISA で一番得をしているのは金融機関であろう。
顧客は、NISA だからといって利益が出る訳ではない。
(金融機関が利益が出る方法を教えてくれる訳ではない)
NISA を仕掛けている国からすれば、こうした施策を行わないと株式市場が活性化しない。
国としてはメリットを狙ってではなく、マイナスにならない為の処置であろう。
金融機関は国が行った施策に乗るだけでクライアント獲得の為のプロモーションが打てる。
金融機関にマイナス面はなく、顧客や資産が集まるメリットがあるだけだ。
CM にコストを掛けるだけの理由が存在する。
我々国民はその場しのぎの施策に乗っかる必要は全くない。
長い目で見て、資産運用を考える事が重要だ。
NISA が終わる5年後、新しい施策が登場していることだろう。