2014年11月30日(日)、スイスで金準備高の拡大を義務付けるか否かの国民投票が行われていたのはご存知だろうか?
結果は否決であったが、色々と興味深い国民投票である。
国民が国家予算に口を挟めるスイス
世界各国、現金だけでなく金(gold)を保有している。
金の保有量をコントロールすることで、有事への対応や国の安定化を図る。
中国などは金準備高を年々増加させている。
サブプライムショック&リーマンショック以降、世界経済が落ち着いておらず、スイスでも金準備高をもっと増加させていこうという提案がなされた。
⇒ スイス国民投票、金準備拡大と移民規制を否決
国の予算に関して国民投票が出来るシステムは興味深い。
日本は、政府が根拠があるのかないのかよくわからないまま国家予算を決め、税金の使い道もあやふやだったり納得のいかないことが多い。
また、年金がどのように運用されているかを含めて、国が関与する予算に対して興味のない国民が多い。
スイスでは金融教育がなされているからこそ、国民投票ができるのだろう。
「政府に対する国民の監視」は本来のあるべき姿であると思う。
金に対する注目
否決されてしまったものの、スイスで金準備高拡大の動きを見せたことが今後の世界経済に何らかの影響を及ぼすかもしれない。
金本位制の復活は言い過ぎだと思うが、各国発行の通貨に対する信頼度が徐々になくなっている証だろう。
金の争奪戦が始まるか?
今回の否決により、週明けの金相場は下落で始まったが、今は週末の価格まで戻っている。
各国の金準備高、及び金価格の動向から目が離せない。
今年の3月、消費税増税前に金の購入をしている人が多かったが、あの人たちは金をどうしているのだろうか?
コメント