これまで会社員や自営業者しか加入できなかった確定拠出年金、2017年1月からは個人型の確定拠出年金が原則全ての人に解禁されることになっている。
だからと言って、加入すべき制度とは思わない。
国や企業が放棄した年金制度、個人で運用ができるのか?
確定拠出年金が日本に導入されていったのは10数年前だと記憶している。
21世紀初頭、日本経済はデフレの真っ只中にあり、多くの企業が資金繰りに苦しんでいた時代。
当時、自分で運用ができる、かなり儲けられるのでは?と思った人も多いかもしれないが、実際にはそんな結果になっている人は少ないはずだ。
そもそも国や企業が放棄した年金制度、個人が運用を行って上手くいくとは思えない。
①確定拠出年金を自分で運用できるのか?
確定拠出年金が生まれた背景や、多くの企業が確定拠出年金を採用している理由は、そもそも企業での年金制度が崩壊したからである。
企業が年金制度を放棄して、社員に運用しなさいと投げだしたシステムと言える。
企業が出来なかったことを個人に丸投げされて、利回りが出るように運用できるとは思わない。
個人で加入できるからと言って、個人で運用して利回りが出る訳ではない。
②日本経済が崩壊している中で日本円で運用して良いものか?
企業年金だけでなく、国民年金も崩壊している日本。
2017年からの改定は国民年金加入者をターゲットにしていると思われる。
年金制度全般が崩壊しているのは、少子高齢化を含めて、日本経済が右肩下がりになっているからである。
今後も日本円の価値が減少していく中で、日本円で長期的な運用を行うことはプラスではない。
③確定拠出年金には流動性がない!
確定拠出年金に加入すると、原則60歳まで解約することができない。
積立金は、60歳になるまで戻ってこないのである。
②にも関連した話だが、自由度の無い日本円を長期的に持っていることはリストしか言えない。
確定拠出年金はお勧めできないが、日本の年金制度を考えると、何らかの方法で自ら老後資金を構築しなければならない。
海外に目を向ければ、日本人でも加入可能で、運用をプロにお任せして、途中引き出しも可能な自由度の高い年金プランは存在するのだが・・・
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