海外積立などのオフショア投資商品を見ていると、Whole LIfe(WL)とCapital Redemption(CR)という2種類の商品を提供しているケースがある。
この2つの相違点についてまとめた。
Whole LIfe(WL)は世界標準、Capital Redemption(CR)は日本版⁉
日本人に馴染みのあるオフショア投資商品のプロバイダーである、Frineds Provident(フレンズプロビデント)、RL360°(旧名ロイヤルロンドン360°)、Investors Trust(インベスターズトラスト)を見ても、同じような商品でありながらWhole LIfe(WL)、Capital Redemption(CR)の2つを用意している。
WL、CRの相違点は大きく2つある。
1つはWLには死亡時に時価総額の101%が支払われる仕組みになっているが、CRではそうした機能が付いていない点。
もう一つは、WLは満期後も解約とならずにそのまま運用を継続できるが、CRは満期時自動解約となる。
(RL360°のCRは99年間の継続契約可能!)
世界的にはWLが一般的である。
WLもファンド運用していくので生命保険とは言えないが、死亡時に1%を付ける事で契約者が亡くなった時にスムーズに受取人に資産が流れる仕組みになっている。
そして、満期後もそのまま運用ができるので、自由度が高い。
一方のCRは純粋な投資信託に近いのでそうした機能が付いておらず、契約者死亡時には相続人がその証券を引き継ぐ事になる。
また、満期時には自動解約となり、WLと比較して自由度が低い商品となっている。
なぜWLとCRの2種類があるかと言えば、世界標準のWLに対しCRは日本版の商品と言えなくもない。
日本では保険業法186条により生命保険に加入するには内閣総理大臣の許可が必要となっているが、WLで死亡時に+1%付くのが生命保険ではないか?という議論があり、日本人用に生命保険と言わせないようにCRが提供されていると考えられる。
(ファンド運用をしている点、時価総額の+1%だけという観点からWLがもしもの時の生命保険と言い難いと私は思うのだが。)
日本人以外でCRを選んで契約している人はいないのではないだろうか?
比較をすれば世界標準のWLに加入した方がいいと思うが、プロバイダー側が日本人のWL加入を停止する動きもあり、興味がある人は早めに行動する事をお勧めしたい。
WL | CR | |
死亡時 | 時価総額の101~105%が受取人へ | 相続人が継続運用 |
満期時 | 解約/継続 選択可能 | 自動解約 |
FPI | 日本居住の日本人は契約不可 | |
RL360° | 2017年3月で受け入れ停止 | 契約可能(99年債) |
ITA | 契約可能 |
*FPI:Friends Provident International、ITA:Investors Trust Assurance
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