ドル円相場が7年4か月ぶりに1ドル120円台となった。
円安円安と騒いでいるが、本当に円安なんだろうか?
長期水準で見れば、まだまだ円高局面
7年4ヶ月前と言えば、2007年8月。
ちょうどサブプライムショックが起こった時期である。
その後、リーマンショックが起こり、日本では民主党への政権交代~自民党の政権奪回、そしてアベノミクスなどがあった7年4ヶ月。
その間には東日本大震災もあり、振り返ればあっという間だ。
そのちょっと前、2005年には郵政民営化選挙もあったりしたが、そんな10年のドル円相場を振り返ってみたい。
10年前は1ドル100円を超えていたものが、経済の混乱によって100円を割れ2011年10月には75円台まで円高が進んだ。
そこから120円となっているので、60%上昇したこととなる。
これは円安だ!!
もう少し視点を広げて戦後からのドル円相場の動きを見てみよう。
ニクソンショックで308円になって以降、 固定相場制が終焉し、基本的にはドル安円高の流れである。
このチャートを見たら1ドル120円が円安とは言えないだろう。
このチャートの平均がどこにあるかと言えば、200円~250円となるのではないか?
長期で見たら、まだまだ円高水準である。
1ドル80円くらいの時には50円まで円高が進むと言っていた人も多数いるが、今後円高に進むのか?それとも円安に進むのか?どちらになるかは神のみぞ知る結論だ。
少子高齢化を起点にする日本の諸問題・現状を見ると、個人的には円が強くなるとは思えない。
FXなどで博打的に為替を取引することは進めないが、ドルコスト平均法を使いながら、徐々に自己資産の日本円比率を下げていくことは有効だと思う。
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