2014年11月30日(日)にスイスで金保有量を増加するか否かの国民投票が行われた。
結果、否決されたがスイスの金保有量は少ないのだろうか?
金保有割合が多い欧米の中でその比率が少ないスイスとアジア
世界の金保有量ランキングと、外貨準備に占める金の割合を表にしてみた。
順位 | 国 | 保有量(t) | 外貨準備に占める割合 |
1位 | アメリカ | 8133.5 | 75.1% |
2位 | ドイツ | 3395.5 | 71.9% |
3位 | イタリア | 2451.8 | 71.3% |
4位 | フランス | 2435.4 | 71.6% |
5位 | 中国 | 1054.1 | 1.6% |
6位 | スイス | 1040.1 | 14.2% |
7位 | ロシア | 918.0 | 9.2% |
8位 | 日本 | 765.2 | 3.1% |
9位 | オランダ | 612.5 | 60.2% |
10位 | インド | 557.7 | 9.8% |
(データは2012年8月現在)
トップ10の国を見ると、欧米諸国は外貨に占める金の割合が多く、アジアは少ない印象。
スイスは外貨準備占める割合が14.2%と欧米の中では低い。
他国との比較も含め、有事の際を考えて金の保有を高めようと考えたのだろう。
アジア諸国を見ると、外貨準備に占める金の割合が10%にも満たず低い。
しかし、中国は金保有量を高めており、数年後には金保有量のランキングとしても更に上位となっていくことだろう。
日本はと言えば、外貨準備高に占める金の割合はたったの3.1%。
有事の際はどうするのだろうか?
有事のことなど考えていないのが現実か?
IMF(国際通貨基金)は金保有量ランキングでは3位に相当する2814.0トンの保有量がある。
日本に有事が起こった時にIMFは助けてくれるだろうか?
IMFの援助を期待するなら、IMFの言うことを今から聞いておかなければならない。
消費税増税を推し進めたい安倍内閣は、もしかしたら将来の有事=IMFの援助を見越しているのかもしれない。
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