「ラップ口座」。
CMで流れている事もあり、耳にした人も多いだろう。
その影響もあってか、この1年でラップ口座の残高が倍になり2兆円に達したようだ。
日本でラップ口座を活用できるのか?
ラップ口座とは、1つの口座内で複数の商品を持てる証券口座。
会社によって詳細は異なるだろうが、株式、投資信託、債権、先物、そして現金などを1つの口座で取引できる。
これによりポートフォリオ管理ができ、何よりの優位性は税金の繰り延べができる点。
ラップ口座内で商品を入れ替える際、例えば株式を売却をしてもラップ口座内であれば課税対象とはならない。
ラップ口座自体を1つの商品とみなすので、ラップ口座を解約しない限りは課税されない優位性ある仕組みだ。
この口座を活かすも殺すも、ポートフォリオの組み方次第。
いつどのタイミングでスイッチングするかなど、投資のプロでなければ簡単には扱えない商品だ。
ラップ口座を契約する多くの人がファンドマネージャーに一任契約をして、その運用を任せていると思われる。
しかし、日本国内にポートフォリオを上手くコントロールできるマネージャーがいるのだろうか?
もしいたら、日本の金融市場に嫌気がさし、日本を飛び出し香港やシンガポールに出向き自分の腕を試したいと思うはず。
ラップ口座に限らず、日本の金融機関は利益が上がるものではなく、その期間に売りたいものを強烈に営業する傾向がある。
おそらくノルマもあるのだろう。
ラップ口座に仕込まれる商品もそうした意向が含まれるかもしれない。
そう考えると、ラップ口座で一任契約をした場合は、証券会社にとっては操りやすい口座を手に入れた事になる。
日本だけでなく、世界中にあるラップ口座。
それほど多額な金額でなくても運用できる。
本当に日本でいいのですか?
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