アジアでオフショアと言えば、香港とシンガポールが知られている。
どっちがいいの?と聞かれることもあるので、持論を述べてみたい。
アジアビジネスを知るには華僑を知ること
香港もシンガポールも圧倒的な金融政策で国を成り立たせている。
国土は小さく、工業・農業で活用する土地はほとんどない。
周りは海に囲まれているが、漁業としてよりも、港としての活用の方が圧倒的だ。
そんな両国は税金の安さ故に多くの企業や人が集まり、結果的にお金も集まる。
これこそが香港・シンガポール両国の政策だ。
大きく見れば、とても似たような政策を実施していて相違はない。
では何を根拠を比較すればいいかと言えば、ポイントは華僑だ。
アジアでは華僑の力が強く、ビジネスをするには彼らの考えや行動を知っておかなければならない。
華僑はアジアだけではなく全世界に進出しているので、彼らを知っている・知らないでは結果は大きく異なってくる。
と考えると、先ずは香港を抑えてからシンガポールに進むのが賢明だろう。
香港と聞くと未だに中国でしょ?と答える人がいる。
中国嫌いはわからなくもないが、彼らは台湾やマカオは中国とは言わない。
要は何も知らないだけだ。
香港が中国に返還されたのが1997年。
今は1国2制度だが、2047年に中国に完全に吸収されてしまうと勘違いしてしまう人がいる。
これは、2047年にもう一度考え直しましょうというレベルでしかない。
そして、その際に香港が共産主義になることは考えづらい。
今の香港はイギリス領土時代からの完全なる資本主義国家。
どちらかと言えば、中国サイドが経済を資本主義に方向にシフトさせている傾向だ。
香港との国境の街:深圳は特別行政区になっており、資本主義のテストをしている。
そして、中国の富裕層や高官も香港の金融を利用しており、香港が中国共産主義に飲み込まれることはないだろう。
ここまで考えて、香港とシンガポールの判断をすべきである。
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