知人に「オフショア金融商品は元本保証されているわけではないですよね?」と聞かれた。
元本保証されている商品がないわけではないが、日本人は元本保証が好きだなと感じる。
元本保証≠価値保証
例えば1000万円の元本が保証された商品があったとしよう。
元本は保証されながら、毎年0.1%の金利が付き、25年後が満期。
25年後には10,253023円になる。
これが毎年1.0%の金利であったとしたら、12,824,319円となる。
共に一括投資で計算しているが、0.1%のケースは日本の銀行預金、1.0%のケースは日本の生命保険のイメージに近いだろう。
元本保証されていれば自分のお金は守られると思っている人がいるが、資産価値として考えることが重要だ。
アベノミクスではインフレターゲットを2.0%に設定している。
1年後には物価が2%に上がっていることになる。
1,000万円だったものが、1年後には1020万円にさせる施策。
もし、毎年2%のインフレが進めば、25年後には16,406,059円となる。
元本保証といって数字だけ固定されていると、25年後のインフレ時には実質的な資産価値は落ちることになる。
25年後に口座にあるお金では、値段が上がった25年前のものは買えなくなる。
元本保証に目をとらわれることなく、資産価値について考えてもらいたい。
海外にある元本確保商品
冒頭の知人の質問だが、海外にも元本確保商品はある。
古くはマン・インベストメント(Man Investments)やチューリップ・トレンド・ファンド(Tulip Trend Fund)などの一括商品が有名だったが、最近ではインベスターズトラスト(Investors Trsut Assurance SPC)が積立投資で元本保証商品を提供している。
インベスターズトラストのS&P500Indexという商品は、S&P500インデックスに連動させつつ、15年継続して積み立てれば満期時に140%が確保されている。
インベスターズトラストS&P500Indexは、日本円でなくドル建ての積立投資商品だ。
日本円に対して、ドルで積み立てていくことが将来の「資産価値」にどのように影響を及ぼすかの判断は、あなた次第!!
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