香港から電車で行く事が出来る中国国境の街、深圳。
深圳はここが中国か?と思われる街並みである。
深圳の街並み
私が深圳に初めて行ったのは5年ほど前。
香港に所用で行き、その後に用事もなかった為に、友人に誘われるまま深圳に行く事に。
香港市内から電車に乗ること40~50分、国境の町に到着。
国境の街並みは田舎の雰囲気だが、人の行き来がとても多い。
「人が動く⇒モノやお金が動く⇒景気が良くなる」の理論から行けば、香港・深圳の景気が言いことを物語っている。
国境の街から地下鉄で数分、繁華街へ行くと「ここが中国か?」と驚いたのを覚えている。
深圳以外の中国に行ったことがないが、私の想像した中国はそこにはなかった。
駅ビルは日本のそれと変わらず、多くのブランドショップが軒を並べている。
社会主義から資本主義させるテスト都市
今では多くの中国の都市で資本主義のような運用がされている。
社会主義の中国が何故?と思うだろう。
中国も社会主義でありながら資本主義の可能性を感じていたと思う。
その為、1979年に深圳を経済特区としてテストさせた。
世界の金融センターである香港と陸続きであることも、その理由であろう。
深圳は順調に成長し、中国の金融センターの一つとしての役割も担うほどとなった。
ずる賢い国、中国
このケースでも、ある都市をテストケースにして運用を行い、各地へと派生させている。
実は中国は意外と慎重に事を進める事が多い。
例えば、為替。
中国人民元は変動相場制ではない。
アメリカを始めとした各国からクレームも来ているようだが、なかなか変動相場制に移行しない。
これは変動相場制にすると自国の輸出産業に打撃を受けると感じているからであろう。
そして日本を悪い例として参考にしていると言われる。
日本は1971年に固定相場制から変動相場制に移行し、プラザ合意で一気に円高へと相場が動いた。
日本の高度経済成長が終了した一因はプラザ合意にあると言われる。
この動きを見ている中国は、簡単には変動相場に同意はしない。
中国のバブルは弾きかけていると言われるが、今後の動向から目が離せない。