日本銀行は日本の中央銀行。
民間企業の訳はなく株式が存在しないかと思いきや、実はジャスダックに上場されている。
証券コード「8301」。
これ如何に?
日本銀行の資本構成
日本銀行は公的資本と民間資本により存続する法人である。
資本金は1億円で、政府が55%出資をし、それ以外を民間から調達している。
政府が過半数を握っているので、政府がコントロールできる法人。
株式会社ではないので、民間出資分は「出資証券」として扱われ、株式の様にジャスダック市場で扱われている不思議な法人である。
日本銀行の株価推移と日本国債の評価
日本銀行の株価推移を見ると興味深い。
2012年の年末に民主党政権崩壊後、自民党が復権すると共に株価急上昇。
アベノミクスに合わせて上昇したが、2013年4月から下降に転じた。
これは黒田バズーカ―により日本円の大量発行がされたころだ。
日本円の大量発行はマーケットでは不評なのだろう。
日本銀行の資産の多くは日本国債である。
2013年9月末時点で170兆円を保有。
つまり、日本国債の信用力はそのまま日本銀行の株価に表れる。
民主党政権から自民党政権に移り、日本国債の信用力が上がった為に日本銀行の株価は上昇したと言える。
黒田バズーカ―により、日本国債の信用力が下がり日本銀行の株価は下落したと言える。
逆に日本銀行の株価から日本国債への影響も考えられる。
①日本銀行の株価下落により日本国債への信用力低下。 ②日本国債の信用力低下により、日本国債の価格下落。 ③日本国債の価格下落により金利上昇。
日本の負債額は1000兆円以上。
1% 金利が上昇すればその返済額として、日本国の負担は10兆円も増える。
これは国家予算の1割以上を占める事になる。
日本国債の信用力や金利を気にしている人、日本経済に危機感を持っている人は日本銀行の株価にも注意を払っておくと良いだろう。
とは言え、
日本銀行の株価下落や日本国債の金利上昇後に何かの対策を講じようとしても遅い。
日本国へのリスクを感じているのであれば、早めに行動しなくてはならない。
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