アベノミクスで好景気?
その実感すらあまりないが、景気が良くなれば金利が上昇するはず。
しかし日本の金利は上がらない。
それは何故だろう?
増え続ける債務残高
日本は国債を発行し続けているのは有名な話。
しかし、それがどれほどの規模かはあまり知られていない。
債務残高の国際比較(対GDP比)を見てみよう。
(財務省HPより)
他の先進国と比較しても圧倒的に数字が悪い。
国債は国の借金、GDPが「日本が1年で稼げる力」と考えれば、日本は自分たちの力の2.3倍もの借金をしていることになる。
日本のGDPは約400兆円強で国債は約1,000兆円。
言いかえれば400万円ちょっとの収入がある人が1000万円の借金をしているようなもの。
そしてその借金額は毎年増え続けている。
普通の人であれば、こうした人にお金を貸さないだろう。
金利が上がると言う事は?
借金をしている人は金利に敏感。
金利が上がれば、自身の返済額が増加する。
日本も借金している国なので金利に非常に敏感。
借金が約1,000兆円なので、金利が1%上がればその返済額が約10兆円増える。
日本の年間国家予算は100兆弱なので、国家予算の1割を借金返済に充てなければならない。
借金を簡単にするものではない。
日本の金利は上昇してしまったら国が崩壊する。
その為、金利が上昇しないようにコントロールされているのだ。
国債を購入しているのは多くの金融機関。
例えば銀行は、国民への普通預金を日本国債の金利より低く抑えれば、例え国債の金利が低くても、国債を購入して利ざやを出せるメリットがある。
国民を利用しての金利コントロールを行えるのだ。
日本の金利、上昇した時には国家破綻が起こり得る。
その前に対策を講じておかなければならない。
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