TPP 問題で頭を痛めているのは農業関係者であろう。
関税が下がれば安価な海外農作物が輸入される。
ここはJapan Brandで対抗するしかないだろう。
輸入関税の是非と日本農業の技術力
私は輸入関税は不要だと考えている。
輸入関税の意味を考えれば、自国製品を守るため。
しかし、これだけ世界が狭くなった時代に関税をかけることで自国を守るのはナンセンスだと思う。
「製品」―「マーケット」の関係性でマーケットに認知されるような商品開発やプロモーション・営業活動をすればいいだけのことだ。
農業製品に限らず商品には高級品―廉価品と層別される。
21世紀に入った頃から高級品の値崩れが起きて、質の良いものでも安く購入できるようになってきた。
しかし、本来は高級品は質は良いのでそれなりの価格が必要なものである。
高級品が廉価品と勝負してはいけない。
農業に目を向ければ海外の広大な土地で生産された商品は輸送費を考えても安くなる。
これに日本の農業が立ち向かうには高級品で勝負するしかない。
今でも充分な品質の高級品が多いと思うが、きっちりと差別化すること。
遺伝子組み換え製品が入ってくるなど気になる人も多いと思うが、そういう人こそ多少高くても『Made in Japan』を選択するだろう。
TPPはビジネスを苦境にするものではなく、新たなビジネスチャンスと考えられると思う。
日本独自の強みを活かしていけば、それこそ国内需要だけでなく海外からも注目されるはずだ。
問題となるのは原発関連か?
農業技術、海外よりも優れている点は多い。
それを完全なものにするためには原発対応が必要不可欠だ。
政府は関税引き下げと同時に考えなければならないのは、農業の保護ではなく技術革新とプロモーションである。
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