2014年の年末ジャンボ宝くじ、1等前後賞合わせて7億円となった。
1等前後賞、どんどん跳ね上がっている印象だ。
現実と夢の乖離の拡大
宝くじの1等前後賞の賞金が高騰化している背景として、2012年に総務省が宝くじ1枚当たりの1等賞金の上限金額を100万倍から250万倍に引き上げたことが上げられる。
宝くじは1枚300円なので、2012年までの上限は3億円。
それが7.5億円となったのだ。
1945年(昭和20年)10月に「政府第1回宝籤」として始まった宝くじ、その時の1等賞金は10万円。
約70年かけて7,000倍になったのだ。
物価上昇との比較をしたく思い、大卒初任給のデータと並べてみた。
1945年 | 1947年 | 1968年 | 1980年 | 1987年 | 1989年 | 1999年 | 2012年 | 2014年 | |
宝くじの最高賞金額 | 10万円 | 100万円 | 1,000万円 | 3,000万円 | 9,000万円 | 1億円 | 3億円 | 6億円 | 7億円 |
大卒初任給 | – | – | 3万600円 | 11万4500円 | 14万8200円 | 16万9900円 | 19万6600円 | 20万1800円 | 20万6528円 |
宝くじの最高賞金額は1等前後賞を合わせたもの。
大卒初任給は、厚生労働省の賃金構造基本統計調査からの抜粋。
大卒初任給は1968年からのデータしがないが、表では見づらいので推移を比較するために1968年以降についてグラフ化してみた。
1990年頃までは同じような推移で動いているが、それ以降、給与水準は落ち着き横ばいに。
一方の宝くじは上昇するばかりだ。
バブルが弾けてから動きに変化が見られたといえるが、宝くじバブル?は弾けないようだ。
夢を買うと言われる宝くじ。
給与水準との乖離が大きくなり、現実と夢は広がるばかりか?
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