年々厳しくなっている海外オフショア金融センターの銀行口座開設。
コロナ禍が明けて2年が経ち、スムーズに海外へ渡航が出来るようになったが、HSBC香港などのオフショア金融センターの銀行はコロナ禍以前と比較して口座開設が難しくなっている。
だが、難しくなればなるほどお宝口座となる訳で、日本円リスクが高まっている現状を考えれば、海外オフショア金融センターの銀行口座を所有しておく価値がそれだけ向上していると考えられる。
それは同時に、既に口座を所有している人も維持管理に努める重要性が高まったとも言えるのだ。
HSBC香港のオフショア銀行口座の開設状況まとめ!
HSBC香港の口座開設のどこが難しくなったかと言えば、香港での就労実態やビザ、香港IDがないと受け付けてもらえない傾向になっている点である。
香港と何ら関係性のない日本人を含めた外国人は、新規での口座開設の対象外となっているのだ。
実際には、現地情報に精通したサポート会社などのコネを使えば口座開設は未だ可能なようだが、それでも英語もしくは広東語で最低限の会話ができ、口座が必要なそれ相応の理由を説明できなければ拒否されてしまうはずだ。
その人が本当に銀行口座が必要かどうか、そしてHSBC香港にとっても必要な顧客かどうかを判断されるという事だろう。
一方で、コロナ禍前までは必要であった英文での住所証明は不要となっているとの事。
マイナンバーの記載を求められるのと、今ではインターネットバンキングやスマホアプリで手続きが完了してしまうものがほとんどであり、郵送物がほぼないからだと思われる。
実質的にはインターネットバンキングも不要となりつつあり、スマホアプリでほぼ全ての事が完了できるようになっている。
だが、SMSでの認証は必要であり、スマホの電話番号は必要である。
スマホでの認証を行う際、au系の回線であると香港内ではSMSが受け取れない事も頭に入れておく必要があるだろう。
結論的には、HSBC香港の口座開設を行うにはコネ、英会話が特に必要となってくるが、サポート会社を活用すれば今でも開設は可能と言える。
だが、口座開設が難しくなっているのは事実で、そのぶん口座開設のサポート費用も上がっているのが現状だ。
毎年言っていることだが、いつどの段階で日本人の新規受け入れ停止と発表されるか分からないので、HSBC香港の口座開設希望者は早急に行動をした方が良いと思う。
(毎年言っているので今後も大丈夫だと思うかもしれないが、先の事は誰にも分からない。)
スタンダードチャータードなどのオフショア銀行口座の開設状況まとめ!
オフショア金融センターの口座開設で、先ず考えるのはHSBC香港であるはずだ。
そして、その次に挙げられるのがスタンダードチャータード銀行になってくると思う。
オフショア金融センターの銀行口座開設でHSBC香港ではなくスタンダードチャータード銀行を先に選択する人もいたり、HSBC香港の口座を所有している人が2つ目のオフショアバンクとしてスタンダードチャータード銀行の口座を開設したりしていた。
スタンダードチャータード銀行にしても、個人が突然窓口を訪れて口座開設をしようとしても上手くいかないので、サポート会社にお願いする人がほとんどであった。
それでも、以前はHSBC香港よりも口座開設がし易く、サポート会社もHSBC香港と比較すると安価な料金が設定されていた。
ところが、2024年の夏頃から状況が一変し、スタンダードチャータード銀行での新規口座開設は困難というか、ほぼ不可能な状況になっていると聞く。
HSBC香港の口座開設で、いつまで日本人が口座開設できるか分からないと毎年言っているが、スタンダードチャータード銀行は実際に不可能に近い状況になっている。
イソップ物語のオオカミ少年のようになってしまいそうだが、そうならないうちに、オフショア金融センターの銀行口座を所有したい人は行動を起こしてもらいたいと思う。
オフショア金融センターの銀行口座は凍結・休眠とならないように維持管理に努めるべし!
苦労して口座開設ができたのであれば、その口座が凍結しないように注意をしてもらいたい。
コロナ禍以前、10年以上前にHSBC香港などのオフショア金融センターの銀行口座開設をした人は比較的簡単に口座を所有できたので、その重要性に気付いていない人が比較的多い。
口座が凍結・休眠となってしまうと解除するのが大変なケースもあったりするので、維持管理に努めてもらいたい。
(オフショア金融センターの銀行とすれば、凍結・休眠する人たちが増えたので、意味なく外国人の口座開設を新規でするのが嫌になったのかなと想像できる。)
1年に一度だけ、少額でも良いのでデビットカードで買い物をするか、口座内で両替をするだけでも大丈夫なので、そうした対応をして維持管理に努めてもらいたい。
近年は各銀行ともスマホアプリに管理を集約しようと言う動きが強まっているので、定期的にスマホアプリにログインしたりして情報を得るような心掛けも重要だ。
こうした情報に興味がある方は、海外も活用した分散投資による資産保全を行っていたり検討している人だと思う。
日本円リスクに対しての備えを考えているのであれば、オフショア金融センターの銀行口座は持っておくべきものと言えるだろう。
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コメント
はじめまして。色々な記事が、参考になり、拝見してます。
当方は仕事で毎月、香港に入っていて、銀行口座が欲しいなと思ってたとこです。
ようやく、HKIDが取得でき、いざHANGSENGに行きました。最初は事務所近くの少し大きめの支店に予約なしで行ったところ、address proof を出せと。(国際免許証出したんですが…)
あー、やっぱ居住者じゃないとダメかって。
その日は諦めました。
翌々日(2024.1.18)に事務所から一駅の住宅エリアの個人客中心の支店に行ったところ、無事に開設できました。
HKID,国際免許証、ワーキングビザ、雇用契約書があれば開設可能でした。
R様
はじめまして、こんにちは。
情報ありがとうございます。
HANG SENG BANKはHSBCのグループ会社なのでHSBC同様に口座開設が厳しいんですね。
HSBCもそうですが、支店や担当者によって対応が異なる部分があり、全社として対応が統一されていないのかなと思います。
オフショア師匠さま
仰る通り、HSBCグループなんですよね。
香港の顧問税理士からも非居住者は無理かもと言われてたので、ホントにラッキーでした。
非居住者の方でこれから口座開設される方はTSTやセントラル、湾仔とかは避けた方が無難かもです。
郊外店舗を狙う方が無難かもしれませんね。あとは流行りのバーチャルバンク。
バーチャルだと、クレカを作らなきゃaddress proof は言われませんので。
ZAやMOXはHKIDあればできちゃいます。