今年はHSBC設立150周年で、HSBC香港が150香港ドル札の記念紙幣を発行した。
調べてみたら、今年は1885年に発行された日本銀行兌換銀券が発行されてから130周年の年である。
兌換券とは?
日本銀行兌換銀券とは、発券銀行が保有者の要求に応じて同額の金や銀と引き換える約束をもとに発行した銀行券のことである。
日本でも戦前にはこの制度が採用されており、1885年(明治18年)に発行された日本銀行兌換銀券とは、銀本位制であった当時、銀との交換が可能であった日本銀行兌換銀券のこと。
1897年(明治30年)に日本が金本位制となると、金兌換券へと移行した。
その後、1931年(昭和6年)に金兌換が廃止され、1942年(昭和17年)には現在の管理通貨制度に変更されている。
1885年に発行された日本銀行兌換銀券は、日本銀行が発行している紙幣の第1号。
その第1号は1885年5月9日に発行された拾圓券である。
紙幣価値とは?
HSBCは設立150周年を迎える今年、記念紙幣の150香港ドル札を発行したが、販売価格は額面の150香港ドルを超えていた。
それだけ価値があるモノということだろう。
⇒ HSBC香港が発行した150香港ドル札から考える紙幣価値とは?
日本銀行券が発行されて130年、それを記念して13,000円札を発行したらどれだけの価値があるだろうか?
発行枚数が限定されるだろうから、将来的に価値は上がるかもしれない。
しかし、現在の管理通貨制度ではいくらでも日本円を印刷することが可能であり、実際にアベノミクスの政策で日本円を刷るまくっていることを考えると、日本円の価値が上がるとは思えない。
そう考えると、記念紙幣が発行したとしても将来的な価値としては期待できないかもしれない。
1885年5月9日に発行された日本銀行兌換銀券の旧拾圓券は利用することができないが、1885年9月8日に発行された日本銀行兌換銀券の旧一円券など、未だ有効な兌換券もある。
もちろん額面は1円なので、お店に持っていったら1円として利用するしかないが、実際には多額な金額で交換したい人もいて、価値があるはずだ。
ちなみに私は、500円玉の登場により発行を終えた岩倉具視が印刷された500円札を持っているが、これは大した価値は無さそうだ。
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