日本国債は海外からはほとんど購入されずに、日本国内で購入されていると言われている。
実際にはどうなんだろうか?
日本国債の海外所有は9.3%
1,000兆円を超えている国の借金。
しかし、周りを見渡してみても、日本国債を購入している人を見かける事はほとんどない。
(私は出会ったことがない。)
実際の日本国債購入者の内訳は以下のグラフの通りである。
(財務省HP 国債等の所有者別内訳(平成26年12月末(速報)より)
海外からの購入者は9.3%のみ。
リスクが高い割にリターンが低い日本国債に興味を持てないのだろう。
そして家計はたったの1.8%。
身近な人で、日本国債購入者を探そうにも難しいことが頷ける数字だ。
海外を除いた日本国債保有の上位トップ5は以下の通りである。
順位 | 保有者 | 割合 |
1位 | 銀行等 | 34.0% |
2位 | 日本銀行 | 25.0% |
3位 | 生損保等 | 19.7% |
4位 | 公的年金 | 5.6% |
5位 | 年金基金 | 3.4% |
日本国債は銀行や生保が購入させていることはよく知られた話である。
銀行金利が低いのは、銀行が低金利な日本国債を購入しているため、預貯金者にはそれ以下の金利しか吐き出せない。
年金にも4割以上の日本国債が組み込まれおり(⇒ 年金積立金管理運用独立行政法人HP参照)、日本国内の資産の背景には日本国債が積み上げられているのだ。
生命保険会社も多額の日本国債を購入させられているが、このような状況下で日本国内の生命保険を契約することはリスクを積み上げている行為にしか見えない。
円グラフ、普通は時計回りの順番に数字が大きいものを持ってくる。
財務省の円グラフは、なぜか日本銀行が1番右上、そして海外は年金の後に位置づけされている。
これには何かの意図があるのだろうか?
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