大手格付け会社であるS&P。
聞いたことがある人も多いだろう。
そんなS&Pが日本国債の格付けを1ランク下げた。
日本経済・日本円は世界的に信用されていない
日本国債の格付けを下げた背景には「デフレ脱却や経済成長をめざした政府の経済政策が、国債の信用力の低下傾向を今後2~3年で好転させる可能性は低い」という見方があるようだ。
また、「日本の財政状況は極めてぜい弱」とも指摘されている。
*【S&P】日本のソブリン格付けを※「A+/A-1」に格下げ、アウトルックは「安定的」
国内ではアベノミクス景気だと騒がれているが、世界から見れば、アベノミクスは評価されていないということだ。
(国内でも実際に評価していたり、実感している人がどれほどいるかは定かでないが。)
結果として、日本はアイルランドと並ぶA+となり、中国や韓国のAA-よりも格付けが下になってしまった。
S&Pが日本国債の格付けを下げるのは4年8ヶ月ぶりだが、欧米系の格付け会社であるフィッチ・レーティングスも4月に日本国債を格下げしており、世界が日本を見る目はとても厳しくなっている。
中国経済は混沌としているものの、今後の経済成長はまだまだ余地があると思うが、韓国よりも格付けが下となると、日本人としてはとても寂しい感じだ。
日本国債の格付けは日本の借金に対する信用力であるが、そのベースとなるのは日本経済であり、日本円。
我々が日々安全・安心に使っている日本円は、実は年々信用力を失っているのが現実だ。
そして、日本政府の経済政策も評価されていない。
日本政府が抜本的に経済を好転させる政策を打たない限り、今後も世界が日本国債を見る目は厳しくなる一方だろう。
自分の命の次に大事なお金、日本円だけで持っていてもいいのだろうか?
もちろん日本円だけで持っているのはリスクが高い。
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