日本国債の発行を続ける日本。
それだけ発行できるのは日本銀行が日本国債を購入してくれるからであり、日本国債の日本銀行所有割合が増えているのである。
日本国債の日本銀行所有割合、2019年に60%になると推測されている!
2015年9月末時点での、主要国の国債所有割合は以下の通りである。
日本 | 米国 | 英国 | 欧州 |
30% | 21% | 28% | 6% |
この数字だけを見ると、米国や英国とほぼ同水準だが、この2か国は横ばいや減少傾向にあるのに対し、日本銀行だけは所有割合を増やしている。
日本銀行の国債所有割合は震災以降、右肩上がりになっているのだ。
2012年末 | 2013年末 | 2014年末 | 2015年9月末 | 2019年予測 |
12% | 17% | 23% | 30% | 60% |
震災以降と書いたが、実際にはアベノミクスの影響が大きいはずだ。
日本銀行は多くの日本国債を所有しているが、実は財政法で日本銀行が国債を直接引き受けることは禁止されている。
だからこそ、一旦銀行や生命保険に国債を買わせてから、これらの機関から購入する形を取っている。
以前は銀行や生命保険が1年以上保有した国債を日本銀行は購入していたが、今では1日でも保有したら購入に動いている。
マイナス金利の影響もあり、銀行や生命保険も国債を持ちたがらないのだろう。
こうした動きから、2019年末には日本銀行の日本国債保有割合は60%にも達すると予想されているのだ。
そもそも財政法が定められているのは、借金を自由に作れるのを防ぐためであり、60%は異常な数字である。
日本に住んでいると気付かないかもしれないが、海外から見れば、日本円の価値はどんどんなくなっていくばかりである。
日本円だけを持っているのはリスク以外の何物でもない。
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