先日、友人と日本の教育制度についての議論をしていた。
とある友人がボソッと「日本は出来る人間を作らせない教育システムなのが問題!」と語っていたのが日本の現状を表しているように感じた。
日本は従順な人間を大量に作りたい教育文化!?
日本の教育は全体的な水準を上げる事に比重が置かれていると思う。
出来ない子供を平均水準まで引っ張り上げる教育方針になっているようで、出来る子は授業で暇している事が多い。
こうした事を危惧している保護者は、都市部を中心に小学・中学受験に力を入れている。
また、海外の学校に入学させたがる親も多い。
こうした傾向は年々高まっているように感じる。
飛び級を取り入れるべきだと主張している人もいるが、日本の政治がそれを許すとは思えないので、こうした傾向は今後も顕著になっていく事だろう。
上を伸ばすのではなく下を引っ張り上げるというのは、教育の世界だけではないと思う。
例えば、企業の入社試験を見ても、多くの会社でSPIやグループディスカッション、面接などが取り入れられている。
こうした試験を通して会社は適切な自社に合った人材を把握していくのだが、会社からしたら如何に従順に働いてもらえる人物かを見極めるテストだとも言われている。
簡単に辞められては困るが、会社に歯向かうような人材も求めていない。
そうした人材を抽出する為のノウハウを企業は有しているし、それに対応した入社する為の対策を学生側は行う。
そして入社後は、新人研修から更に従順な人間になる為のトレーニングが施されていく。
このような環境なので、ステレオタイプな人材が日本では育ってしまうのだと思う。
入社試験も学校教育と同じで、出来る人間(出来過ぎる人間)を作らないようになっていると感じる。
競争が苦手で順位を付けるのも嫌がる人間が日本には多いが、国としても企業としても大きな反乱を起こされたくないので、従順な人間を育てるというのが、日本の教育のポイントなのかもしれない。
金融教育ももちろん同じである。
同じと言う以前に、日本では金融教育は行われていない。
日本国内で真の金融教育を行ってしまえば、日本国内の銀行や生命保険等の金融機関を利用するよりも海外オフショアを活用した方が良いと気付いてしまう。
政府としては銀行や生命保険会社は日本国債の購入先となっているので、潰す事はできない。
海外には目を向けさせずに、日本国内の金融機関を活用するのが安全だと思わせる事で、日本国債購入のメインクライアントである銀行や生命保険会社を守っているのだ。
☆日本政府は銀行や生命保険会社を通して日本国民のお金を使って日本国債を購入させている。
☆銀行や生命保険会社は超低金利の日本国債を購入しているので、超低金利の金融商品しか組成できない。
金融に関しても、日本ではできる人間が育っては困るのだ。
逆に言えば、出来る人間になって海外の金融を活用すれば、資産価値は大きく向上していくと言える。
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