先日、外国人と英会話の勉強をしながら、「日本人は仏教徒が多いのに、なぜかキリスト教のイベントを楽しむ」と言ったら、「仏教では創始者の誕生日を祝ったりするイベントはないのか?」と質問されて答えに困った。
仏教の開祖と言えばお釈迦様だが、お釈迦様の誕生日っていつなんだろうか?
仏教でもお釈迦様の誕生日や忌日に対するイベントあり!涅槃会・灌仏会・成道会が三大法会!
日本人は仏教徒が多いのだろうが、正確に言えば無宗教の人が大多数だと思う。
私自身も、正直に言えば身内のお葬式や法事の時くらいしか仏教・宗教を感じる事はない。
だからこそなのか多くの日本人は昭和の頃からクリスマスやバレンタインデー、ホワイトデーと言ったキリスト的なイベントを楽しめるのだろう。
平成の時代からはハロウィーンやサンクスギビングデーなども盛り上がりを見せるようになったが、宗教的な側面よりも、日本の場合は商業的なイベントとなっている。
無宗教の人が多く、キリスト系のイベントで経済が回るのであればそれで良いと思うのだが、冒頭の疑問であるお釈迦様の誕生日や忌日はいつなのだろうか?
誕生日を調べると誕生年は紀元前7世紀、紀元前6世紀、紀元前5世紀頃と言った曖昧な記述もあれば、紀元前1029年や624年、565年、564年、466年、463年と具体的に記載されているサイトもある。
所謂、諸説あるパータンかなと思う。
だが、月日は4月8日となっていて共通の認識のようだ。
忌日に関しては2月15日であり、数え年で80歳、満年齢で79年間の人生だったようだ。
こうした日に何かのイベントを行っているかと言えば、全国の寺院で涅槃会・灌仏会・成道会と言ったイベントが開催されているとの事。
3つの会を三大法会と言うらしいが、お釈迦様の誕生日に行うのが灌仏会、忌日・命日に行うのが涅槃会であり、成道会は何かと言えば、お釈迦様が悟りを開いたと言われる12月8日に行われる行事だそうだ。
日時順に並べると、
◆2月15日:涅槃会(忌日・命日)
◆4月8日:灌仏会(誕生日)
◆12月8日:成道会(悟りを開いた日)
となる。
涅槃会は誕生日を祝う日であり、桜の時期という事もあってか花祭・花祭り・花まつりと一般的に呼ばれているようだ。
こうした行事が気になる方は近くの寺院を訪ねてみては如何だろうか?
旧暦で行っている寺院もあるようなので、具体的な三大法会の開催日についても寺院で聞いてみてもらえればと思う。
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