IT開発としてのオフショアと法人活用してのオフショアの相違点

オフショア

オフショアと聞くと、IT関係者は東南アジアなどでのオフショア開発、金融関係者は香港やシンガポールでのオフショア投資をイメージする人が多い。

この2つの相違点は何だろうか?

日本に比べて何らかの優位性がある地域がオフショア

IT業界では、ソフトウェア開発などを日本ではなく東南アジアなどの人件費の安い場所を活用してコストダウンを図るケースが多い。

状況によっては、日本人自らが東南アジアに移住して正解コストの掛からない場所に移住してビジネスを行うケースもある。

インターネット、特にクラウドの発展によりIT開発の場所を選ばなくなった。

これにより、日本で開発する必要性が軽減したと言えるだろう。

金融業界では香港やシンガポールなどをオフショアと呼ぶ。

このベースになっているのは税金の安さだ。

税金が安い故にお金が集まり、税金が安いが故に投資の効率性が高い。

単に金融市場が発達しているから表面的な視点だけでオフショア金融を捉える人がいるが、それだけしか言えない人は知識や考えが浅はかだ。

日本と比較して税金が安い、そして無駄なサービスコストが掛からないから資産運用として優位性があり、法人を構えるのも打って付けの場所と言える。

IT開発にしても、金融や法人設立にしても優位性がある場所をオフショアと呼ぶ。

「off + Shore = 沖の向こう」という意味だけで会って、何かに特化された言葉ではないはずだ。

製造立国(であった?)日本、多くの企業が東南アジアに生産拠点を移しているが、これもオフショア製造と呼んでも問題はないだろう。

誰もそう呼ばないのは、日本より東南アジアが製造拠点として優位性があると思っていないからだろうか?

それならそれで、オフショア開発やオフショア投資、そしてオフショア法人にオフショアと冠を付けているのは、日本より優位性があるとブランディングしているようなものだ。

日本と世界を比較すれば、世界を活用した方が優位性が高いことも多い。

日本にプライドを持つ事はもちろん重要だが、世界を広く活用することを考えなければ今後は戦っていけない世の中だ。

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