RL360やインベスターズトラストなどのオフショア籍の海外積立投資商品は、毎月積み立てた金額をファンドにして運用していくシステムである。
その為、運用利回りは気になるところだろう。
こうした海外積立投資商品を知るきっかけは、どこかのセミナーや勉強会、はたまたどこかの誰かの紹介だったりする事が多いようだ。
そうしたところで商品を説明する際に、「私が紹介するIFAが最も成績が良い。」と話をする人が多いようだが、それは本当だろうか?
嘘を付いている人がいるはずだ!
RL360やインベスターズトラストなどが提供する海外積立投資商品、どのIFAが最も利回りが良いのだろうか?
海外積立投資商品を紹介する人は、自分たちが関わっているIFA=Independent Financial Advisor(正規代理店)が最も成績が良いとアピールしてくる。
A社を勧めるαさんも、B社を勧めるβさんも、H社を勧めるγさんも、N社を勧めるΔさんも、自分が関わっているIFAが一番運用成績が良いと言っている。
この場合、複数社の成績が同一で最も優れているのか、もしくは本当にトップの利回りを出すIFAに関わる人以外は嘘を付いている事になる。
間違いなく後者であろう。
多くの人が運用成績について嘘を付いている。
話を盛った営業トークをしているはずだ。
RL360やインベスターズトラストなどの運用利回りの比較をするのはとても難しい。
というのも、同じ土俵に載せて運用成績を比較するのが困難だからだ。
積立通貨も違えば、毎月積立と言えど、実際に引き落とされる日によっても成績は異なってくる。
同じIFAで運用を行っていても、全員が同じ利回りになる訳ではない。
IFAが出している運用成績も手数料の扱いがどうなっているか分からないし、簡単に比較できるものではない。
「このIFAが最も成績が良い!」と言っていても、現実的に条件を合わせて利回りを横並びで比べた人などいないはずだ。
うちが最も利回りが良い!と謳っているIFAであっても、実はそれが円建てで、ドル換算してみたら他社と変わらないと言ったケースもあったりする。
こうした比較を実際に行っていないのであれば、「このIFAが最も成績が良い!」などど発言できないはずであり、嘘を付いていると言われても仕方ない。
私の感覚だが、正直言って長い目で見ればIFAによる運用成績の違いに大差はないと思う。
感覚とは何かと言えば、長きに亘ってブログを書いていると、多くのIFAの運用成績について教えてもらえる機会がある。
10年以上運用しているプランで比較すると、実のところ、それほど大きな差は無い。
大差が無いのだが、契約時に毎年平均10%以上の利回りが出ると聞かされていたり、エクセルで作成された綺麗な右肩上がりのグラフを見せられて契約した人は期待を裏切られる結果になっていることだろう。
IFAとしての実際の運用期間が短いはずなのに、さも長期間運用を行っているようにバックデータで見せているIFAもあるようだ。
こうしたデータを信じてしまうと、夢破れる結果になってしまう。
そんなに綺麗に運用が進むはずがない。
凸凹しながら進んでいくものであり、だからこそ長期運用しなければ結果が得られないのだ。
最近、「最低でも年間7~8%で運用される」という営業トークを聞いたと言う人の話を聞いたが、どこから最低という線引きができるかも疑問である。
長くブログを書いていて、多くの人から話を聞いていると、もう一つ気付く事がある。
それは、こうした盛ったスピーチをする人はMLM(マルチレベルマーケティング)・ネットワークビジネスのような傘下にいる傾向にある事だ。
商品の契約やサポートを担当するはずであるIFA=正規代理店がそうした組織にしているのであるが、MLMのような体制になると商品知識が薄い一方で、何とか契約させてやろうと言う魂胆が働くので、どうしても現実離れした営業トークをしてしまうのかなと思う。
そもそも、日本の金融商品取引法の観点から、日本国内で、日本の金融庁に登録されていない商品の勧誘や営業などの取引行為をしてはならないとされている。
RL360やインベスターズトラストなどの商品を話を盛ってまで営業しているこうした人たちは、法的にも問題ある人と言える。
近寄ってはならない存在なのだ。
だが、金融商品取引法は販売側を規制しているだけで、購入する事自体は合法である。
その為、海外にあるIFA=正規代理店に直接連絡して、商品概要を直接聞いて、直接IFAと契約をしなければならない。
そうすれば、正しい商品理解が得られ、話を盛った営業トークを聞かずに済む。
盛った話を聞いて契約した人たちは、契約数年後に何か違う?と感じるのだが、その時には紹介してくれた人と連絡が取れなくなっている事も多い。
紹介者はアフターサポートなどに興味がないのである。
なので、自社で直接サポートしてくれるIFAを選定する事も重要なポイントとなってくる。
お金に目が眩んだ紹介者や仲介会社は利回りだけをアピールして契約させるのだろうが、それはイコールでただ単に契約さえさせておけばよいというIFAの事業方針と言えるだろう。
顧客本位な点など何もない。
逆に考えれば、利回りを訴求点にしていないIFAの方が信頼できると考えられる。
利回りを訴求するのはMLMが多いと考えると、そうした点を訴求点にしないIFAは自社で直接クライアントと向き合ってくれるIFAと言えるだろう。
利回り以外の訴求点とは何があるのだろうか?
私が思うに、日本人がRL360やインベスターズトラストなどのオフショア籍の積立投資商品を行う最も大きなメリットは国際分散投資だと言える。
人口減少・少子高齢化が進み、経済が縮小している日本。
そうした国の経済が上向く事は考え辛く、通貨の価値も上昇するとも思えない。
事実、日本円の価値は下がっており、クレジットカードなどでコツコツと資産移転できる事自体に強みがある。
海外資産移転による資産保全が行われるのだ。
そして、ファンド運用によって資産価値を高めていける。
利回りでIFAによっての違いが無いのであれば、選択する際のポイントは違うところになってくる。
ただ単に契約してもらえれば良いと考えるIFAは選択肢から外す必要があるだろう。
また、自社の責務を放棄して、MLMの体制を構築し、契約やサポートを紹介者や仲介者に委ねているIFAももちろん選ぶべきではない。
大事なお金を大切に守ってもらえるとは思えない。
こうした考えに沿って選ぶのであれば、自社で直接クライアントを受け入れてくれて、サポートもクライアント直接向き合って対応してくれるIFAを選択すべきとなってくる。
長期運用になるので、長期運用が行える環境でなければ意味がない。
契約時だけ話を盛って優しい顔をしてくる紹介者や仲介会社経由のIFAを選ぶのか、それとも、アフターサポートまでをしっかりお世話してくれるIFAを選ぶのか、答えは明確ではなかろうか?
お金を増やしたいと言う願望は分かるが、その為に、目の前の見た目はおいしそうに見える人参に食らいついてしまう前に、長い目で見てIFAをしっかりと選んでもらいたいと思う。
オフショア投資はIFAの選択が最重要と言われるが、それは利回りの差を言っているのではなく、アフターサポートまでを含めた話だと気付かなければならない。
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