2022年にサンライフ香港社(Sun life hk)からステラ(Stellar)という商品が上市された。
どのような商品なのかを分析した結果を解説し、契約に値する商品なのかどうかの評価をしてみたい。
サンライフ香港のステラは貯蓄型保険商品で契約をお勧めできる商品!
こうした商品はシミュレーションを見た方が分かりやすい。
サンライフ香港社のステラを49歳の非喫煙女性が2年払いで契約した時のシミュレーションについてご紹介したい。
(支払期間は一括(全期前納)、2年、6年、12年、18年で選択でき、銀行送金だけでなくクレジットカードでの引き落としにも対応している。
一括(全期前納)は2年払いをまとめて支払うイメージで、早く払った分は金利が乗るので、その分だけ保険料がお得になる。)
49歳非喫煙女性のシミュレーションだが、この商品は生命保険ではないので性別や喫煙状況で数字が変わる事はない。
年齢についても経過年数で合わせていけば、凡その数字はイメージしてもらえるはずだ。
(例えば30歳で契約したのであれば、60歳時のイメージはEnd of Policy Yearが30の数字を見てもらえればほぼ一致する。)
・End of Policy Year:契約最終年
・Total Premium Paid:支払い保険料
・SURRENDER VALUE:解約返戻金
・DEATH BENEFIT:死亡保険金
・Guaranteed Value:保証(確定)部分
・Non-Guaranteed Value:非保証(非確定)部分
・Cash Value f Accumulated Reversionary Bonus:一部引き出し可能な現金価値
・Cash Value of Terminal Bonus:解約時に引き出される現金価値
・Face Value of Accumulated Reversionary Bonus:累積増額式額面価値
・Cash Value of Terminal Bonus:死亡時確定の額面価値
トータルの解約返戻金が支払った金額を超える、いわゆる損益分岐点を迎えるのは5~10年の間になっている。
その間のシミュレーションを細かく見たのが下の表となる。
こうした商品のリターンは保証(確定)部分と非保証(非確定)の部分に分けられる。
非保証(非確定)の部分は運用によって変わってくるのだが、マイナスになる事はない。
非保証(非確定)の運用部分を加えたトータルの解約返戻金を見ると、7年目に損益分岐点を迎える事になっている。
保証(確定)部分だけで見ると15年後に損益分岐点を迎える事になっているが、非保証(非確定)運用の部分が0は考えにくいので、10年前後で損益分岐点を迎えると思っておけばいいだろう。
非保証(非確定)の運用部分も加えたトータルの解約返戻金の利回りについてまとめると以下のようになる。
(トータルの解約返戻金÷支払い保険料)
◆10年目:124%
◆15年目:166%
◆20年目:271%
◆25年目:352%
◆30年目:545%
日本では考えられない数字になっていると思う。
また、この商品は貯蓄型保険商品だが死亡保障も付いている。
解約返戻金が支払保険料を超える損益分岐点を迎えて以降は死亡保険金=解約返戻金となっているので、実態として、この商品は生命保険ではなく貯蓄型保険と言える。
だが、契約後数年で亡くなってしまったとしても死亡保険金が支払保険料を下回る事はなく、損はしない設計になっている。
生命保険ではないので、契約時の健康診断も不要である。
この商品は利回りの良い貯蓄型保険商品なのだが、単なる貯蓄型商品ではない特徴もある。
幾つかの特徴があるが、一つ目の特徴してESG投資商品であるという事が挙げられる。
ESGはEnviroment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス)の頭文字を取った言葉だが、投資先をESGに特化しているのだ。
企業が長期に亘って安定的に成長するにはESGへの取り組みが重要と言われているが、投資先をESGにする事で長期的に安定的な運用ができると考えられなくもない。
ESGに興味がある人にとってお勧めの投資商品と言えるし、ESGをあまり知らないという人であっても、長期的に安定感ある運用商品と考えられるのであれば魅力を感じるのではないだろうか?
実際に先ほどのシミュレーションを見れば、運用利回りが良い事が分かると思う。
長期的に見れば、運用利回りは年利6%を超えている。
ニつ目の特徴として、契約者や被保険者を何度でも変更する事ができ、証券の分割もできるという点が挙げられる。
お子さんやお孫さん複数人を対象に資産承継をしたい方にとっては、かなり有難いプランだと思う。
未来永劫、子子孫孫に亘って資産を増やしながら承継していけるシステムになっているのだ。
また、この商品は法人での契約も受け入れている。
法人で契約して、役員の人数に合わせて証券を分割し、役員退職金に充てる事も可能となっている。
3年目の解約返戻金が支払い保険料の3%程度となっているので、この段階で法人から個人に譲渡すると97%もの圧縮効果があり、損金計上する事によって節税対策が出来なくもない。
2023年7月にサンライフ香港社は香港との関係性がない法人の新規受け入れを停止した。
つまり、ほとんどの日本法人は新規加入できない。
こうした商品での役員退職金構築や損金計上プランに興味がある方はFubon Life Insurance (Hong Kong)の貯蓄型生命保険を活用する事をお勧めしたい。
![](https://investor-brain.com/wp-content/uploads/2023/08/c13d542d00a1f7f78f451746837ae578-160x90.jpg)
サンライフ香港社の貯蓄型保険商品のステラは日本にはない利回りがあるというだけでなく、資産承継や法人契約を活用した損金計上や役員退職金の構築ができるという特徴がある商品だ。
香港の保険商品なので、香港の保険業を管理・監督する「香港保険業監管局(Hong Kong Insurance Authority)」に登録されているIFA(Independent Financial Adviser)が正規代理店となる。
香港の保険商品なので、残念ながら日本国内に正規代理店は存在しない。
サンライフ香港社のステラに興味がある人は、日本人スタッフがいて、日本人の受け入れやサポート実績が豊富であり、かつ商品や金融知識に長けた香港にあるIFAを選択して、直接相談してみてもらえればと思う。
⇒ ご質問やご相談、正規代理店(IFA)の選定でお悩みの方はこちらから。
~追伸~
2023年1月にサンライフ香港から同じく貯蓄型保険商品であるサンジョイ・グローバル(SunJoy Global)、サンギフト・グローバル(SunGift Global)という商品が上市された。
商品特性はとても似ていて、運用利回りのパターンが少々異なっているだけである。
ステラ、サンジョイ・グローバル、サンギフト・グローバルの中でどの商品が自分に合致しているか判断が付かない時も正規代理店(IFA)と相談しながら決めていけば良いと思う。
![](https://investor-brain.com/wp-content/uploads/2023/01/ce3a766184750c982a7d607141d4d01e.png)
サンライフ香港社は信頼置ける保険会社!
サンライフ香港社が提供する貯蓄型保険商品である「ステラ」は契約に値する優れた特徴を持った商品であると解説してきたが、そもそもサンライフ香港社は信頼置ける会社なのだろうか?と疑問を持つ人もいるかもしれない。
サンライフ社(Sun Life)はグローバルな保険会社になっていて、その母体はカナダのトロントにあるサンライフファイナンシャル(Sun Life Financial Inc.)である。
サンライフファイナンシャルは1865年に設立された会社で160年近い歴史がある保険会社となっていて、日本の江戸時代末期から会社を継続している事になる。
日本で最も早く設立した生命保険会社は1881年設立の明治生命(現在の明治安田生命)だが、サンライフファイナンシャルはそれよりも歴史が長い。
また、サンライフファイナンシャルはカナダの出版社コーポレート・ナイツ社が選定している“Global 100 Most Sustainable Corporations in the World.”(世界で最も持続可能な100社)に15年連続でランクイン中!
過去の社歴だけでなく、将来に亘っても安心できる保険会社だという事が客観的に評価されているのだ。
ちなみにだが、最新版を見ても日本の保険会社・金融会社でランクインしている会社は1社もない。
格付けも、A.M.BestでA+(最も優れている)、S&PでAA(非常に強い)、ムーディーズでAa3(非常に優れている)と高評価を得ている。
日本国内では名高い日本生命の格付けがS&PでA+、ムーディーズでA1となっているので、サンライフファイナンシャルの格付けが如何に高いかが分かるはずだ。
サンライフファイナンシャルグループ(Sun Life Financial Group)全体の総資産額は3,469億カナダドル、運用資産総額は6,400億カナダドルとなっていて、カナダのトロント証券取引所だけでなく、ニューヨーク証券取引所とフィリピン証券取引所の世界3ヶ所で上場も果たしているワールドワイドな保険会社となっている。
サンライフファイナンシャルはカナダ有数の保険会社であるが、国際的な保険会社として、歴史、総資産額、格付けとどれも見ても信頼に値するので、安心して契約して問題ないと判断できる。
サンライフファイナンシャルグループはトロント、ニューヨーク、フィリピンなど世界23ヶ国にビジネス展開しているが、日本には進出しておらず日本オフィスはない。
日本オフィスがないが日本居住の日本人も受け入れていて、日本居住者の担当は香港オフィス=サンライフ香港(Sun Life Hong Kong Limited)となっている。
サンライフファイナンシャルグループが香港に進出したのは1892年であり、香港での活動も130年以上なので、香港でも歴史が長い保険会社である。
本社だけでなく、香港のサンライフも独自に格付け会社S&PからAA-(非常に強い)と高い評価を得ているので、サンライフ香港単体としても客観的に信頼性が高い会社と言えるのだ。
サンライフ香港社は世界的に見ても評価を得ている保険会社であり、その会社が提供している保険商品は日本にはない優れた商品を提供している。
日本居住の日本人でも資産保全や資産価値向上をしたいのであれば、契約を検討すべき保険会社となっている。
⇒ サンライフ(Sun Life)の会社概要・歴史・信頼性などの質問はこちらから。
コメント