政治の中で財政が占める割合はとても大きい。
どのように予算を割り振って実行していくかだが、日本の場合は限られた予算の中での割り振りがとても難しい。
安全保障を維持しなければ国は持たないが、人口減少・少子高齢化対策をしなければ将来の日本は危うい!
正直言って、財政の割り振りに正解は無いと思う。
潤沢な資金があれば、やりたい事を全てやればよいが、もちろんそんな事は不可能だ。
国民1人1人の立場や考え方よって言いたいことは異なってくるし、政党や政治家によっても違ってくる。
その為に選挙が行われるのだろうが、日本の人口動態や投票率の割合からして、どうしても高齢者の意見を反映してしまう結果になっている。
この傾向だけを見ても、日本は将来よりも現在を重視する財政になってしまうのかなと感じる。
少子高齢化が進んでいってしまう結果となっている。
少子高齢化は最近になって生じた問題ではなく、20世紀末頃から言われていた話だが、問題を先送りした結果が現在の状況と言えるだろう。
現在の政治と言えば、一つはコロナウイルス対策になるのだろうが、もう一つは国防が挙げられるはずだ。
世界を取り巻く環境は危険度が増しているように感じるが、日本の周囲国を見ていても、如何に国を護るかを考えなくてはならない。
また、対国外だけでなく、安倍晋三元首相が射殺されたように国内の安全管理体制も高めていかなくてはならない。
一体、何を優先すれば良いのだろうか?
世界三大投資家の一人、ジム・ロジャース氏(79)はこんな事を言っているようだ。
「私がもし日本の政治家なら、防衛費の増額ではなく、少子化対策や、財政の立て直しを優先します。そうしないと、日本がこの先も安全で豊かな社会が続く見通しは絶望的だからです。今後はこれまで以上に、自分で自分の面倒を見なければならない時代になるでしょう」
(ジム・ロジャース氏は79歳でジョージ・ソロス氏とウォーレン・バフェット氏は共に91歳、世界三大投資家もお年を召されましたね。)
財政の立て直しを優先しますと言うのは意味が分からないと言うか、その中身を議論しなくてはならないのだが、ジム・ロジャース氏は防衛費よりも少子化対策に重きを置いているようだ。
冒頭に書いたように、個々人で考えが違って当然だが、世界三大投資家の一人であるジム・ロジャース氏は少子高齢化問題が最重要課題だと思っているのだ。
ジム・ロジャース氏は親日家であり、日本への投資もしているので、一つの客観的な意見と言えるだろう。
ただし、問題は少子化対策の結果はかなり先にならないと出ないと言う点である。
少子化対策を今スタートさせても成人になるのは18年後、そこから大きく経済が動き出すとしても、それだけの時間を待てない人が多い。
だからこそ、高齢者の意見が尊重されてしまうのが日本社会の痛い点かなと感じる。
先延ばしにした少子化対策は負のスパイラルに陥っていると言えるだろう。
日本に潤沢な資金(国家予算)があれば問題ないが、これも人口減少・少子高齢化により厳しい状況が続いていく。
逆に増税や社会保障費の負担増により日本人の暮らしは厳しくなるばかりだが、ジム・ロジャース氏が言う通りで、「今後はこれまで以上に、自分で自分の面倒を見なければならない時代になる」はずだ。
健康寿命を伸ばしていく事が重要となってくるが、長く生きる為にはお金が必要で、そのお金を構築する為には自助努力が必須な時代になっているのだ。
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