2015年のお正月、何となく見ていたTVニュースで2015年の新成人人口が増加したと報道していた。
ホンマかいな?と思っていたが、どうやら本当らしい。
2015年の新成人人口は21年ぶりに増加だが、物事は大局的に見ることが重要
2015年に新成人となったのは約126万人。
2014年が約121万人であり、約5万人増加したそうだ。
1995年に新成人の人口が減少して以来21年ぶりの増加。
とはいえ、最も新成人が多かった1970年には246万人が新成人を迎えており、45年かけて新成人は半数になっているのだ。
21年ぶりの新成人増加、これは客観的事実であろうが喜んでいいのだろうか?
人口ピラミッドで確認してみたい。
これは、2010年の国勢調査から作成された日本の人口ピラミッドである。
2015年に新成人を迎えた若人は2010年の段階では15歳。
画像がやや小さくて見辛いが、確かに男女ともやや増加していることがわかる。
しかし、大局的に見れば、40歳くらいから人口が減少しているのは一目瞭然。
こんなことは、言われなくてもほとんどの国民がわかっていると思う。
そして移民を受け入れることをしない限り、突然どこかの人口層だけが増加することはありえない。
ニュース番組としても事実を客観的に伝えたまでだと思うが、21年ぶりに人口が増加したと言えど、日本全体として考えればそれほど喜ばしい話ではない。
物事は点ではなく、線で見たり全体像で見たりすることが重要だ。
こらから新成人を迎える人たちには明るい未来を作っていってもらいたいが、事実は事実として受け止める必要がある。
そして受け止めた事実を、自分の生き方や考え方に反映させてもらいたい。
2015年は、5年ごとに行われる国勢調査の年である。
日本の人口ピラミッド、ますます「つぼ型」が顕著になっていることだろう。
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