昨日、4月1日から値上がりするものを列挙してみたが、その中に国民年金保険料があった。
年々値上がりする国民年金保険料を大卒の初任給と比較してみた。
バブル以降に伸びが止まった大卒初任給と増加を続ける国民年金保険料
国民年金保険料は人口減少、少子高齢化によりその運営が危ぶまれている。
高度経済成長期の人口ボーナス期(15~64歳の生産年齢人口が、15歳未満の年少人口+65歳以上の老年人口より多い、多くなる時期 )に作られた賦課方式(現役世代が高齢者を支える)の年金制度、さすがに無理がある。
その為、国民年金保険料は増加させるしかないのだろう。
負担は収入と合致しているのか?
国民年金保険料と大卒初任給の推移を比較してみた。
大卒初任給は1968年からのデータからしかないが、1968年に30,600円だった初任給は2014年には202,900円と6.63倍になった。
一方の国民年金保険料は、1968年は250円だったのが、2014年には15,250円で61倍。
10倍もの乖離が生じている。
特にバブル期以降、大卒初任給は頭打ちになっているのに対して、国民年金保険料は一旦横ばいになったもの、ここ10年は再び増加している。
このグラフは国民年金制度の限界を表す一つの指標になるのではないかと思う。
人口オーナス期(15~64歳の生産年齢人口が、15歳未満の年少人口+65歳以上の老年人口より少ない、少なくなる時期 )に入っている日本。
抜本的な年金改正を行わない限りは、今後も給与水準と年金負担の乖離は進んでいくだろうが、日本政府が抜本的な対策を持っているとは思えない。
毎年毎年、国民年金保険料を数百円ずつ徐々に上げていくしかないのだろう。
コメント