日本の公的年金のうち、厚生年金と国民年金の積立金の管理・運用を行っているのは年金積立金管理運用独立行政法人。
日本の年金は独立行政法人が管理・運用している。
「日本」と同じ籠に盛られている公的年金
日本国債は、9割以上が日本国内で購入されていて、そのほとんどが金融機関や公的機関である。
⇒ 日本国債所有者の内訳は?海外から購入されていないのは本当?
実際に年金積立金管理運用独立行政法人でどのように運用されているのかを調べてみた。
平成26年末のデータである。
国内債券で40%以上を占めている。
国内株式も日本国債に担保されていると考えれば、日本国債で60%以上を占めている。
「卵は同じカゴに盛るな」とは資産運用の格言だが、「日本」という同じ籠に盛られているのが公的年金。
格言に反した行為だ。
日本の年金制度は現役世代が高齢者を支える賦課制度。
今後、少子高齢化が進むと運用利回りを出していかなければ、やりくりに苦しむことになる。
そのような状況下で、1%に満たない日本国債をポートフォリオに組み込んでいることは理解に苦しむ。
おそらく、どこからかわからないが購入圧力が掛かっているのだろう。
実際の運用利回りはどうかと気になり、運用実績についても調べてみた。
予想に反して右肩上がり?
しかし、このグラフをよく見ると日経平均株価の挙動と似ている。
結果だけお見ればいいものの、資産運用としては如何なものか?
資産運用なので、将来的な結果は誰にもわからないが、言えることは「日本」という同じ船に年金資産を乗せているということ。
この船、今後は定員もどんどん増加していくが、モーターはどんどん劣化していく。
降りられるなら降りた方が良さそうだ。
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