自民党が、ゆうちょ銀行の貯金の預け入れ限度額を現在の1,000万円から、2年後までに段階的に3,000万円まで引き上げることを提言しているようだ。
1,000万円以上預けることを必要とする人がいるのだろうか?
1,000万円以上預ける意味があるのだろうか?
ゆうちょ銀行への預金額1000万以上にしたいのは国民の為?
現在のゆうちょ銀行への貯金上限額は1,000万円。
1,000万円が上限の背景にはペイオフ制度がある。
仮にゆうちょ銀行が破たんした時に1,000万円までは保護される制度であるが、本質的にどこまで意味がある制度だろうか?
ゆうちょ銀行の株主は日本郵政株式会社100%。
日本郵政株式会社の株主は財務大臣100%。
完全なる政府管轄の金融機関で、ゆうちょ銀行が破たんした時には、国も破綻しているのでは?
ペイオフが出来る状態であるとは思えない。
また、仮に上場したところで、政府(財務大臣)の株式割合を50%未満にするとは考え辛い。
更に言えば、ゆうちょ銀行は200兆円を超す資産があるが、その半分以上を国債で運用している。
国におんぶにだっこの金融機関である。
「たまごは一つの籠に盛るな」というが、ゆうちょ銀行に預けることは、日本と言う籠にお金を盛り続ける事である。
余裕資金があったとしても、ゆうちょ銀行に預けても何の意味もない。
リスクが増えるばかりである。
なぜ自民党がゆうちょ銀行への預入額を増大させたいかといえば、政府が管理できる資産を増やしたいからだろう。
繰り返しになるが、国民にとって何の意味もない。
銀行口座もマイナンバーに入れるかどうかが議論がされているが、おそらくマイナンバーでの管理下に入るだろう。
ゆうちょ銀行であれば政府直轄、一番コントロールしやすいので、国民資産の多くをゆうちょ銀行に入れさせたいだけだ。
余裕資金があったとして、ゆうちょ銀行だけでなく国内の金融機関に預け入れてもリスクが増えるだけでその利用価値はほとんどない。
国際分散投資をしてリスクを軽減する必要がある。
その為のハブ銀行として利用価値が高いのが「HSBChk(HSBC香港)」。
しかしながら、「HSBChk」は年々口座開設が困難になっている。
価値の高い物は、簡単には作れないということだろう。
命の次に大切と言われる「お金」、あなたはどこに置いておきますか?
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