投資の話をしていると、会話が熱くなり、リスクを把握しているから大丈夫!という人がいる。
これらの人たち、本当にリスクを把握しているのかな?と疑問に思うことがある。
負けることがあるのを理解するだけがリスク把握?
投資にはリスクが付きもの。
右肩上がりに上昇するものがあれば、誰も苦労はしない。
ハイリターンなものはハイリスクであり、ローリスクなものはローリスクだが、いかにリターンとリスクのバランスをずらす(リスク<リターン)かがポイント。
その為には、リスクが何で、どのようになるかを把握しておかなければならない。
しかしながら、「負けることがある」とだけ考えている人が多いなと感じることが多い。
最近・・・というか数年前から東南アジアの投資案件の話をよく聞くようになった。
例えば東南アジアの不動産投資、そもそも東南アジアは外国人が所有権を持てない国が多い。
現地の人を使って又貸しさせるケースも多いが、その人が売却してしまったらどうなるかを考えたことはあるのだろうか?
カンボジアのマイクロファイナンスの話は昨年くらいから多く聞くようになったが、なぜ米ドルの政策金利や長期国債以上の金利が付くのか把握しているのだろうか?
高度経済著しいカンボジア、本来であれば自国通貨の価値を高めなければならないのにそれができない。
外貨を集めるしかないが、機関投資家からは見向きもされていない。
その為、金利をアップさせて外貨獲得に走る。
金融市場としては全く成熟していない国であり、今後何が起こるかわからず、いつまで金利が維持できるかも不明であり、預貯金に対する担保もない。
カンボジア国内市場だけでなく、海外で大きな動乱が起こり連鎖的に世界経済が巻き込まれたら、カンボジアのマイクロファイナンスもその波にのまれるだろう。
分かりやすく東南アジアの案件で説明したが、何の投資を行うにしても自己責任であることは間違いない。
リスクの中身がわからなければ、責任など持てないだろう。
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