日本の生命保険は大した商品がない。
商品組成などにも問題があるだろうが、そもそも論で「日本」と言う国が優れた金融商品を提供できる環境ではない。
第一生命保険株式会社が割安な生命保険への参入を計画しているらしい。
損保ジャパンはインターネットやコールセンターなどを利用し、営業コストを抑えている。
そのノウハウを活かして、営業コストを抑えようと言う考えであろう。
これだけでは海外と比較して割安な商品は提供できない。
いくつか説明しよう。
先ず第一は法人税率の違いである。
(財務省ホームページより)
日本での法人税の実効税率は35.64%。
シンガポールは17.00%で、このグラフには記載されていないが香港は16.50%。
アジアのタックスヘイブンで有名なシンガポール、香港と日本との差は、18% 以上。
通常、法人の利益は内部留保を除いては、株主と従業員、そして顧客へと分配されるだろう。
日本の生命保険の利回りは1%程度であるが、18% の2割でも3割でも顧客に還元されれば、それだけで5% 以上の利回りとなる。
なぜ日本の生命保険の利回りが1%程度かと言えば、日本の生命保険会社は日本国債を握らされているからだ。
その故、日本国債以上の利回りを出す事ができない。
これも海外の生命保険会社からみたら顧客無視の単なる障壁だ。
そして金融庁への登録がある。
登録だけでなく、維持・管理と予算が必要だ。
これは一つの営業料と考えられるだろう。
金融庁の審査は商品内容ではなく、管理体制など体系的な点をポイントとしている。
本質的に顧客に目が向いているとは思えない。
損保ジャパンはTV-CMも打っており、営業コストが安いかそもそも疑問でもある。
日本の生命保険は買ってはいけない。
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