対ウクライナ、ロシアとG20の間での攻防戦が続いている。
この戦いを見ていると、世の中やはり原油の力が大きいと感じてならない。
いつの時代も原油は重要。
ウクライナを巡る争いはロシアのが上手と感じる。
先手先手に動いている印象が強い。
そして何より重要なポイントとなっているのは「油(オイル、OIL)」である。
ウクライナを走っているパイプライン、欧州の各国へと繋がっている。
ロシアは産油国としての地位を誇示し、欧州各国は原油供給の懸念から二の足を踏んでいる。
原油がある限りは原油国の地位は保持される
日本でも2011年3月11日に東日本大震災以降、エネルギー政策が議論を呼んでいる。
火力発電は原油を必要とするが、地球温暖化の懸念から敬遠されていた。
しかし、原子力発電の問題から使わざるを得ない状況。
自然への影響から依存度が低かった火力発電が、自然の驚異の後に使用度が上がるとは何とも皮肉な話だ。
震災を起点に再生可能エネルギーが注目されているが、まだまだ成長段階でもあり、原油の力は無視できない。
と言うよりも原油が地球上で枯渇されるまで、その地位を確保する動きや原油獲得競争は終わらないのではないか?
安定性の欠ける再生エネルギーよりも、安定してパワーを発揮する原油の力を人間が知っている以上、原油の立場はそうは変わらない。
人間は一度知ってしまった利便性を簡単に忘れることの出来ない愚かな生き物だ。
(男性の恋愛観と共通するかもしれない。)
資源を持たない日本は再生エネルギー政策で世界の中心に立てるのだろうか?
再生エネルギーで世界のトップに立ったとしても、
エネルギー政策全体でトップに立つには、原油以上のパワーを持つ再生エネルギーを開発しなければならない。
その日はいつになるのか?
5年10年で大きなエネルギー転換が起こるとは思えない。