保険商品を契約する際、解約返戻金はチェックする項目の一つだと思う。
日本の保険商品の場合は貯蓄性があまりないので、解約返戻金が支払った保険料を上回る損益分岐点を迎えるのは満期近くになる事がほとんどだ。
海外オフショア籍の保険商品の場合は10~15年の間に損益分岐点を迎え、それ以降は複利効果でどんどん解約返戻金が大きくなっていき、資産価値を向上させてくれる。
保険商品の解約返戻金が早く立ち上がるか、ゆっくり立ち上がるかで使えるスキームが変わってくる!
一般的に保険は保険なので、なるべく長く契約した方が良い。
もしもの時に備えておくべきだし、長く契約すれば契約するほど複利効果で資産価値(解約返戻金)は高まっていく。
利回り4%で複利運用されれば、18年で資産は2倍、36年で4倍、54年で8倍、72年で16倍・・・と増えていく。
だが、これはあくまで一般的な話である。
日本の保険の場合は利回りが悪すぎるので、もしもの時に備える事はできず、複利運用したところで資産は増えていかない。
世界の中で一般的ではない日本の保険は加入すべきではない。
世界の常識は日本の非常識となっている。
(日本の保険は最低限必要な損保くらいにしておくべきだ。)
海外オフショアの保険商品は解約返戻金が10~15年で損益分岐点を迎えると書いたが、そこまでの流れは大きく2つに送別される。
どちらも富裕層や資産家、法人向けの案件となる事だけはご承知おき頂きたい。
一つ目は、契約当初から解約返戻金率がある程度高い商品である。
契約当初から解約返戻金率がある程度高い商品を契約すると、ローン会社が解約返戻金額までを融資してくれるスキームが活用できる。
いわゆる、プレミアムファイナンスと呼ばれるスキームだが、ローンを組む事により持ち出し金額(実際に支払う保険料)を抑えられるので、レバレッジが効いて利回りが良くなるのだ。
このローンを組むには最低純資産額200万米ドル(銀行預金、不動産、株式、債券、ファンドetcの合計)以上などの条件があるが、法人での契約も可能で、その場合は利子分を経費算入できるメリットもある。
二つ目は契約当初の解約返戻金率が低い商品。
この場合に活用できるポイントは資産価値の圧縮効果と言える。
契約3年目の解約返戻金率が3%程度となっている商品もあるが、それは、97%もの資産圧縮効果があると言えるのだ。
法人でこうした商品を契約し、そのタイミングで代表取締役などの役員に証券を譲渡して、支払い保険料と解約返戻金の差分を損金算入させたりできる。
また、純粋に資産の価値を一時的に下げて生前贈与などを行いたい人にとっても効果的と言えるだろう。
契約3年目の解約返戻金率が3%と聞くと、その後はどうなるの?と不安に感じるかもしれないが、10年前後で損益分岐点を迎え、その後は右肩上がりに解約返戻金は上昇していく。
海外オフショア籍の保険商品は利回りが良いと耳にすると思うが、ただ単に利回りが良いだけでなく、解約返戻金の立ち上がり方を活用して様々なスキームが活用できる。
こうした海外オフショア籍の金融商品は海外にあるIFA(Independent Financial Adviser)と呼ばれる正規代理店が契約からアフターサポートまでを担当する事になる。
こうした商品やスキームに興味があれば、こうしたスキームに詳しい日本人スタッフがいるIFAに直接連絡して相談してみてもらえればと思う。
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