オフショア金融センターと呼ばれる地域には、日本とは比較にならないほどの利回りで運用されている保険商品や金融商品がある。
貯蓄型保険商品が正にその一例と言える。
だが、オフショア金融センターの保険商品や金融商品には利回りだけではない優れた特性も併せ持っているのだ。
オフショア金融センター香港の解約返戻金率(利回り、資産圧縮率)比較!
実際、オフショア金融センターの貯蓄性保険商品はどれほどの利回りで運用されているのか、その解約返戻金率を比較してみたい。
保険会社 | SunLife | Fubon Life | ||
商品名 | SunJoy Global |
SunGift Global |
RoyalFortune Savings Plan |
Prosperity Booster Whole Life Plan 5 |
1年後 | 2% | 0% | 80% | 0% |
2年後 | 38% | 5% | 84% | 43% |
3年後 | 73% | 22% | 96% | 50% |
4年後 | 79% | 37% | 101% | 61% |
5年後 | 86% | 53% | 110% | 73% |
10年後 | 140% | 130% | 156% | 137% |
20年後 | 279% | 261% | 297% | 263% |
30年後 | 551% | 557% | 551% | 563% |
法人契約 | 不可 | 可 | ||
備考 | 保険料一括で >USD125,000 |
30年維持するとどの商品も差が小さくなっていて、資産が約5.5倍になっていくとシミュレーションされている。
とてもスゴい利回りだと思わないだろうか?
日本の保険商品でここまでの利回りを出せるものは無いと思う。
ただし、契約当初数年間の利回りを見ると大きく異なっていることが分かる。
契約当初数年から解約返戻率が高いのはRoyalFortune Savings Planとなるが、この商品は保険料がUSD125,000以上となっていて、一括での支払いとなる。

その為、富裕層・資産家向けの商品と言えるが、それなりの資産がある人が、一気に資産移転させて資産保全させるのに向いている商品と言える。
契約4年後には支払保険料と解約返戻金が同等になるので、富裕層・資産家にとても人気となっているようだ。
一括でUSD125,000も出せないと言う方の中ではSunJoy Globalが人気のようだ。
SunJoy Globalも契約6年後には支払保険料を解約返戻金が超えるので、損益分岐点を迎えるのがそれなりに早い。

では、SunGift Globalはどこに特徴があるかと言えば、正に契約当初の解約返戻金率の低さを活用したい方向けのプランと言えるのだ。
解約返戻金が低いという事は、それだけの資産圧縮率があるという事になる。
SunGift Globalの資産圧縮率は以下のようになる。
◆1年後:100%
◆2年後:95%
◆3年後:78%
◆4年後:63%
◆5年後:47%
この資産圧縮率をどのように考えるかであるが、資産が圧縮された状態でお子さんやお孫さんに名義変更すれば、資産価値を落として資産承継する事が可能となる。
日本人がこうしたオフショア金融センターの商品を契約するには、先ずは信託名義で行う事になる。
2年後に個人名義に変更できるので、そのタイミングでお子さんやお孫さんに名義変更すれば資産を95%圧縮した状態、つまりは5%の資産価値で資産を承継できる。
名義変更後、資産価値はどんどん大きくなっていくので、資産承継プランとしてとても優れているといえるはずだ。

ところで、生命保険の名義変更は贈与の対象とならないと国税のHPで明言されている。
この商品にも死亡保険金は設定されているが、基本的には貯蓄性保険と考えられるが、生命保険と捉えれば、そもそも贈与税の対象にもならない。
ここまで、最も日本人が契約しているだろうと思われるサンライフ香港の商品を中心に解説をしてきた。
だが、サンライフ香港は残念ながら2023年に香港とは関係のない法人の新規受け入れを停止した。
経営者であれば、この資産圧縮率の高さを見て、法人契約した後に代表取締役などの個人に名義変更すれば損金算入して節税できるのではないか?と考えた人も多い事だろう。
日本でも以前はそうしたタイプの保険商品が販売されていたが、国税の圧力により今ではその姿を見なくなった。
サンライフ香港では日本の法人を受け入れていないが、同じく香港のFubon Lifeでは今でも日本の法人を受け入れてくれている。
法人での契約を考えているのであれば、Fubon Lifeの活用を考えてみれば良いと思う。
Fubon LifeのProsperity Booster Whole Life Plan 5 もそれなりの資産圧縮率がある。
◆1年後:100%
◆2年後:57%
◆3年後:50%
◆4年後:39%
◆5年後:27%
もちろん、20年後、30年後の利回りをそのまま活用して、役員退職金として契約するのも良い戦略となってくる。
中小企業のオーナーや代表取締役のもしもの時の為の保障を考えるのであれば、CTFLifeのOn Your Mindという生命保険を検討するのが良いかもしれない。
CTFLifeも日本の法人を受け入れてくれているが、少々その契約コストが高くなっている。
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特徴あるオフショア金融センターの保険商品をどのように活用していくかは正規代理店と相談すべし!
オフショア金融センターの保険商品の利回り(解約返戻率や資産圧縮率)を中心に話をしてきた。
だが、オフショア金融センターの保険商品には利回り以外にも大きな特性を持っていたりする。
例えば、サンライフ香港のSunJoy GlobalやSunGift Globalには契約者や被保険者を何度も変更可能と言う特性がある。
この特性を使えば、子々孫々に亘って保険証券を承継していくことが出来る。
もちろん、その間も複利運用されていくので、先々とても大きな資産価値に膨らんでいくのである。
オフショア金融センターには日本の保険会社では到底達成不可能な利回りの商品があったり、優れた特性を持った商品があったりする。
自身がどの商品を契約すべきか悩む事だろうが、そうであれば、先ずはIFA(Independent Financial Advisor)と呼ばれる正規代理店に相談する事から始めてみればよい。
海外の保険会社は自社で直接クライアントを受け入れてはおらず、IFA=正規代理店が契約からアフターサポートまでを請け負う事になっている。
その為、こうした保険商品に興味を持ったらのなら、先ずはIFAに連絡をする事になる。
海外の保険商品のIFAなので、日本にそのIFAは存在しない。
海外にあるIFAに連絡する事になるのだが、海外IFAと言えど日本人スタッフがいるIFAもあるので、それほど緊張する必要もない。
今はZoomなどのウェブツールも発達しているので、自宅にいながら日本でやり取りできる。
便利な時代になったと感じる。
日本人スタッフがいて、日本人や日本の法人の受け入れやサポート実績が豊富なIFAに連絡して、ご自身の予算や考えなどを伝えて、ご自身に合致した商品を案内してもらえばよい。
(中には契約やアフターサポートをどこかの誰かに丸投げしてしまうIFAもあるのだが、当然ながら、そうしたIFAを選択すべきではない。)
IFAは総合代理店としての役割もあるので、多くの保険会社と提携しているIFAを選べば、選択できる商品も増えてくる。
オフショア金融センターは日本の保険・金融業界とは一味も二味も違う商品があるのだが、それをどのように選び、どのように使っていくかはIFAの力が必須である。
オフショア金融センターは成否はIFAの選定によりけりと良く言われる世界であるが、クライアントと直接向き合って、対応してくれるIFAを選択できれば、契約後も安心でき、資産価値がどんどん大きくなっていく事だろう。
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