とある会合でオフショア投資に興味のある方と意気投合し話し込んだ。
実際にオフショア投資を行ってはいないようで、「最近のオフショア投資の成績はどうですか?」と質問を受けた。
オフショア投資の成績はベンチマーク対比
オフショアの成績と言われても、商品は多種多様で回答に困る。
単品ファンド、ファンドオブファンズ、ラップ口座、一括、積立・・・これらをまとめて成績がどうかを表現するのは不可能だ。
商品によってはターゲット値が存在するものもあるが、世界株価をベンチマークとしている商品も多い。
ベンチマークに対して成績が上か下かという議論になるだろうが、オフショア金融商品の代表である積立商品の成績はポートフォリオによりけり。
自分でポートフォリオを組んでいる人よりもIFAにお任せにしている人のが多いと思うが、成績はその結果次第であり、「オフショア投資の成績はどうですか?」と聞かれても回答が難しい。
オフショアはある意味プラットフォームを提供している場所である。
税率が低く、お金が活性化されている地域で提供されているプラットフォームを活用して資産運用を行える。
日本は金融庁の取り締まり・法人税など規制の多い場所であり、更に人口減少・少子高齢化の問題を筆頭にして日本経済・日本円にはリスクが大きい。
リスクの大きな日本からリスクの低いオフショアに資産を移して資産を保全することがベースにあり、その次に運用成績を考えるべきである。
オフショアに資産を移して資産保全できているだけでも、メリットと言える。
運用成績ばかりに目が行くのはわからないでもないが、オフショアは打出の小槌のようにお金が増える場所ではない。
しかし、リスクの大きな日本、リスクの低いオフショアを比較すれば、資産の保全・運用共にオフショアのが優位性があると言えよう。
また、日本に住みながらオフショアを活用するのは、リスク格差を利用できる点でとてもメリットがあると考えられる。
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