憲法第9条、日本国内ではその有り方が議論を呼んでいる。
そんな中、「憲法第9条」がノーベル賞候補に推薦されたようだが、これ如何に・・・
対象が「日本国民」であれば授賞式参加は内閣総理大臣安倍晋三?
日本の憲法がノーベル賞候補に上がるのは嬉しいような気もするが、とても複雑な感情だ。
日本国内、アジアも含めて憲法改正や自衛隊の有り方が議論されている中でのこの動き、背後で何か大きなものが動いているかも知れない。
一番複雑に感じるのは、ノーベル賞を受賞するとすればその受賞者が「日本国民」となる点だ。
日本国民が受賞した時に授賞式に参加するのは誰になるのか?
日本国民の代表が内閣総理大臣であるとすれば、現時点では安倍晋三首相?
そんな安部首相は憲法改正を訴えているが、ノーベル賞を受賞したら授賞式に参加するのだろうか?
複雑であり、何だか奇妙な話だ。
日本国憲法を制定したのはアメリカ合衆国であれば・・・
そもそも今の日本国憲法は戦後にマッカーサー指導の下にGHQ草案(マッカーサー草案)をベースに作成されたもの。
故に憲法改定論者は日本独自の憲法を作るべきだとの主張もある。
であれば、憲法第9条がノーベル賞受賞となれば、それは日本(日本国民)が受け取ったと言えどアメリカ合衆国の実績と言えなくもない。
それ自体はアメリカ・日本どちらでも良いのかもしれないが、憲法改正論者はアメリカが受け取るべきとの主張で憲法改正を進めていく気もする。
ノーベル賞候補に名を連ねただけで実際に受賞した訳ではない。
憲法改正には国民投票が必要で、日本国民が決定すべきこと。
今回、ノーベル賞候補に「日本国民」が対象になった事は、憲法改正について国民一人一人がもっと深く考えなさいと言う訓示なのかもしれない。