日本の夏は水害が多い季節となっている。
マスコミでも水害に対する危機管理について報道されていたりするが、資産運用に対しても同じような事が言えるなと感じる事が多い。
危機管理(リスク対策)しておけば問題が起こらなくても生き延びれるがその逆は?
水害に対して、逃げずに自宅に踏みとどまる人が多いと言う。
自治体から警報が出ても自宅から離れることなく、被害を受けるケースが多々あるようだ。
(若い人の方がSNSで情報を取っていて、仲間意識も強く、逃げる確率が高いとも報道されていた。)
こうした話を聞き、日本の金融問題と似ているところがあるなと感じた。
水害と金融を一緒にするのは不謹慎かもしれないが、考えるべきポイントは実は似ている。
水害などで危機を感じて逃げたのにも関わらず、何も被害がなかったら逃げ損と感じる人がいるかもしれない。
しかし、これこそがリスク対策である。
何も起こらなかったとしても元通り、起こった際には命が守られる。
仮に有事の際に逃げていなければ、命を落とす危険性があるのだ。
これのどこが金融と似ているの?と思うかもしれないが、日本円のリスクは私のブログを読んでいる人は感じている人がほとんどだと思う。
数年前は「日本はハイパーインフレが起こる」と語っている人が多かったが、起こっても不思議ではない。
ハイパーインフレが起こらなかったとしても、物価は徐々に上昇していく事だろう。
こうしたリスクに対して、資産分散を行っていれば対策となる。
ハイパーインフレが起こらなかったとしても、資産分散したお金が消えて無くなる訳ではなく、価値はそのまま残るので損する話ではない。
逆に、ハイパーインフレや物価上昇が起こる事はないと考え何も対策をしなかったとしよう。
実際にそうした事態が起こったら、資産価値は大きく目減りしてしまう。
リスク対策とは不測の事態が起こるか起こらないかを予測するゲームではなく、起こっても問題ないように対処をしておく事である。
機械やITの設計ではミスは起こるものと言う前提で、ミスが起こっても安全な方向に傾くような考え方が取られている。
ミスが起こらないようにするのが一番であるが、ミスが起こっても問題が無いようにしておくのがリスク対策と言える。
自分の資産もこのような前提に基づいて考えてみれば、日本国内に資産を放置しておくことはリスク対策ができていないと理解できるはずだ。
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