2014年にスタートしたNISA。
2014年3月末時点での口座数は650万を超え、NISAによる投資信託や株式などの購入額は1兆を超えたらしい。
高齢者の資産運用方法?
この口座数と購入額、多いか少ないか判断が難しい。
口座数を見ると、日本人の20人に1人が口座を持っている計算。
ただし、NISAは100万円までが優遇対象なので、総購入額1兆円を100万円で割ると100万口座。
NISAを開設したが、取引していない人が多いと推測できる。
上がるが下がるかわからない投資、多少の税制の優遇があるからといって闇雲にやらない方が賢明だ。
購入額は日本の国家予算(95.9兆円)の1%以上であると考えれば、多いと思う。
しかし、日本の総貯蓄額は1,400兆円と言われており、0.1%にも満たない数字と考えれば、日本政府の思惑には達していないかもしれない。
日本の課題は、この貯蓄額の多くがタンス預金化されている事であり、如何に市場に引っ張り出すかである。
その戦術、NISAが妥当とは思わないが・・・
ただし、総投資額の64.9%は60歳以上の方が購入しているようで、ここだけ捉えればタンス預金は引っ張り出せているのかもしれない。
高齢者は日本国債を買ってみたり、NISAのような施策に乗っかってみたり、政府の思う壺だ。。。
NISAの課題は若年層への普及?
逆に捉えれば、若者はNISAにあまり手を出していないようだ。
これには一安心。
それほど貯蓄がないとすればそれまでだが、利益が出るかどうかも定かでない投資信託や株式運用に時間を費やすのは時間の無駄だ。
血眼になって上がりそうな株式を探すと思うが、基本的に日本経済に引っ張られるので、考えるだけで無駄だと思う。
日本でお金を稼ぎ、日本で生活し、日本で運用するのは同じ船に乗っているのでリスクヘッジが何も効いていないことになる。
若者には、NISAを開設する前にこうした勉強を先ずしてもらいたいと切に願う。
それでも、そうした勉強をする土壌は日本にない・・・それが一番の問題だ!!
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