昨日、投資・資産運用は優れた保険商品を契約した後は鈍感力を発揮して一喜一憂しない方が良いと伝えた。
その極論が「忘れる」という事なのかもしれない。
最も優れた成績を上げていたのは亡くなっていた人のアカウント!
Fidelity Investments(フィデリティ・インベストメンツ) というアメリカで投資信託の販売・運用を行っている会社がある。
ファンドのプロバイダーとして会社名を聞いた事がある人も多いのではなかろうか?
この会社が2003年~2013年の間に最も優れた成績を残したアカウントについて調査を行ったようで、その内容についてラジオで話をしたことがあるそうだ。
英文にはなるが、以下リンクでその内容が確認できる。
グーグル翻訳にコピペすれば概要は分かるはずだ。
⇒ Fidelity Reviewed Which Investors Did Best And What They Found Was Hilarious
10年前と少々古いデータと感じる人もいるかもしれないが、本質を突いた調査結果になっていると思う。
気になるところやポイントを抜粋していきたい。
O’Shaughnessy discusses a number of interesting analyses he has done with regard to the length of holding periods (spoiler: the shorter you hold a stock, the more likely you are to lose money) among other things.
株式の所有期間が短いと損失が多くなりやすいと書かれているが、正にその通りだろう。
売買をやたらと繰り返しても、苦労が多くなるだけで結果につながる訳ではない。
O’Shaughnessy: “Fidelity had done a study as to which accounts had done the best at Fidelity. And what they found was…”
Ritholtz: “They were dead.”
アメリカンジョークみたいな感じだが、最も成績が良かったアカウントは亡くなった方のもので、放置していたからこそ結果が出たと言いたいのだろう。
Ritholtz also follows with some of his experiences in estate planning, where a family fighting over some inherited assets might not touch them for say 10 or 20 years while they work out the problem, and later find that those 10 or 20 years are the best period of performance.
海外でも相続が争族となって長期に亘って資産が放置される事もある。
その際、何らかの運用商品を契約のままであれば、争族している期間に資産が増えていく事もあるようだ。
こうした事をまとめているのが、冒頭に書かれている一文と言える。
If you want good investment performance, forget you have an account.
「資産運用で良いパフォーマンスを得たいのであれば、口座を忘れろ」という事だ。
もちろん、これは利回り良い商品の口座でなければならない。
日本の銀行や保険会社の商品で寝かしていたら、何十年経っても資産は増えない。
また、日本の場合は亡くなった事を確認したらその時点の時価総額が相続の対象となるが、そのまま継続したとしても資産価値が増えるような商品はほぼ存在しないだろう。
そして、日本の場合は相続税率が高いのも問題だ。
海外には利回り6~7%で運用される貯蓄型保険商品などがあり、10~20年という期間で資産は2倍以上に増えていく。
日本の銀行や保険会社の金融商品で資産価値を上昇させるのは難しいが、海外にある利回り6~7%で運用される貯蓄型保険商品などを契約して暫く忘れておけば気付いた時には資産価値が上がっている。
また、忘れても良いほどの余裕資金で拠出する事も重要と言えるだろう。
生活資金としてどこかでお金を卸す事を考える必要があるのなら、契約した口座が常に気になり忘れる事はできない。
忘れる事は重要だ。
ただし、しつこいくらいに言うが、これは利回りのある商品の口座に限った話だ。
忘れても大丈夫な余裕資金を利回りのある保険商品に拠出し、暫く忘れる。
すると数十年後には玉手箱のようにお宝になっている事だろう。
⇒ ご質問やご相談等はこちらから。
コメント