私のブログを見て、「資産=幸せと思ってるんですね。」みたいなメッセージを頂戴した。
そんな事は思っていないし、そんな事を書いたつもりもないのだが、資産運用のことばかりを書いているとそうやって捉えてしまう人もいるのだろう。
ただし、「お金があっても幸せになれるとは思わないが、お金がないと幸せにはなれない。」とは思っている。
人間は所得(フロー)よりも貯蓄(ストック)に幸福を感じる生き物らしい!
資産と幸せの関係性に関しては、何時間も飲める話のネタになるのではないだろうか?
お金はあったに越したことはないが、それが全てではない。
私の場合、友人・知人がいない人生はとても寂しく面白くないと感じるタイプだ。
友人・知人などの仲間と飲む時に資産運用の話をしないケースの方が多く、私がここまでのオフショア投資おたくだと知っている友人・知人は実は少ない。
さて、「資産=幸せと思ってるんですね。」などという強烈なコメントを頂いたので、実際にそうしたデータがあるのかどうかを調べてみたら、2013年に米アリー銀行が25歳以上の米国人1,025人を対象にした調査結果があった。
⇒ New Ally Bank Survey Links Money to Happiness
抜粋すると、貯蓄額と幸福度は相関関係があるようだ。
・57 percent who have $100,000 or more in savings
・42 percent who have $20,000 to $100,000 in savings
・34 percent had have less than $20,000 in savings
・29 percent who have no savings
貯蓄額が大きくなるにつれて、幸せと感じる人が増えている。
29%の人は貯蓄が無くても幸せと言っているようだが、ここには多少の強がりが含まれているのではないだろうか?
富裕層を見ていると、貯蓄額と幸福度の相関はそれほど無いように感じるので、ある一定以上の貯蓄額になったら数字は高止まりすると予想できるが、ある程度の数字までは貯蓄額と幸福度の割合は比例関係で伸びていくのだと思う。
一方、所得との関係はどうだろうか?
・45 percent who earn $150,000+
・48 percent who earn $100,000 to $150,000
・43 percent who earn $75,000 to $100,000
・40 percent who earn $50,000 to $75,000
・25 percent who earn $25,000 to $50,000
年収が増えていくと幸福度が上がるかと言えばそうでもなく、$150,000を超えると幸福と感じる人の割合が減少している。
$50,000以上の年収での幸福度は8ポイントの数字の中に収まっているので、$50,000以上では幸福度がほぼ一定と言えなくてもない。
こうしたデータを見ると、人間は収入よりも所得に比例して幸福度が上がるようだ。
と考えると、「資産=幸せ」と言うのは間違った話ではなく、一般論と言えよう。
今回ご紹介したデータは2013年とやや古くアメリカ人のデータであるが、2013年と現在でそれほど状況は変わっていないと思う。
アメリカ人のデータではあるが、年収$50,000以上あるならば、貯蓄を増やす事を考えれば幸福度が増すかもしれない。
ご紹介した記事は2013年11月19日となっているが、当時のドル円データは100円前後。
今現在(2021年1月29日)は1ドル100円強とたまたま同じくらいのレートになっているが、500万円以上の年収があるのであれば、貯蓄を増やしていけば幸福度がアップする確率が高い。
もちろん、日本の銀行で預貯金をしているだけだったり、日本の保険会社が提供する商品を契約しても資産価値は増えていかない。
逆に資産価値が目減りする可能性も有り得る。
日本人の幸福度が低いのは貯蓄額(資産)が増える環境にない事も起因しているような気がしてくるが、資産を増やして幸福度を上げたいのであれば、海外を上手く活用する事を考えてみては如何だろうか?
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