お盆の最中、パソコンの整理をしていたら、投資顧問会社に勤めていた時代にまとめていた同業者リストが出てきた。
投資顧問会社だけでなく、オフショア投資の紹介をしている会社・個人をまとめたものだが、リンク切れとなっているサイトがとても多かった。
オフショア投資は長くサポートを自社で行っている正規代理店(IFA)で契約するのが大鉄則!
オフショア投資は海外にあるIFA(Independent Financial Advisor)と呼ばれる正規代理店が契約からアフターサポートまでを行ってくれる。
海外の商品になるので、日本にはオフショア投資のIFA=正規代理店は存在しない。
20世紀末の金融ビッグバンにより、日本人が海外の投資商品を購入する事は合法化された。
しかし、金融商品取引法により、日本に登録されていない投資商品の勧誘や営業、契約などの取引行為は禁止されている。
つまりは、購入側に対してはOKと言っていて、販売側には取引行為をNGとしている。
ではどうすれば良いかと言えば、購入したければ、自らの意思を持って海外にあるIFA=正規代理店に連絡をするしかない状況なのだ。
購入者自らが海外のIFA=正規代理店に連絡して契約をする事は認められている。
金融庁が以下PDFでガイドラインを作成しているので一読しておく事をお勧めしたい。
⇒ 外国証券業者に関する法律(第3条)、同施行令(第2条)及び外国証券業者に関する総理府令(第7条)に基づく事務ガイドライン
1.が最も重要なので抜粋しておきたい。
1.外国証券業者に関する法令の基本的考え方
外国証券業者(外国の法令に準拠し、外国において証券業を営む者)は、日本国内における証券業の本拠として設ける主たる支店について登録を受けない限り、国内にある者を相手方として証券取引行為を行うことはできない。 (外国証券業者に関する法律第3条参照)
他方、国内に拠点を有しない無登録の外国証券業者であっても、証券取引行為についての勧誘をする
ことなく、国内にある者の注文を受けて外国からその者を相手方として証券取引行為を行うことについては許容されている。 (外国証券業者に関する法律施行令第2条第2項参照)
このような状況なので、日本国内にオフショア投資のIFA=正規代理店は存在し得ないのだ。
同様に、日本国内で勧誘や営業行為を行っている紹介者や仲介業者は金融商品取引法に抵触する可能性が高いので注意が必要だ。
その為、日本人スタッフがいて、日本居住の日本人の受け入れやサポート実績が豊富なところを選択して契約するのが重要となってくる。
間に紹介者や仲介業者を挟む必要は全くない。
紹介者や仲介業者を挟むとそうした人たちが商品説明やアフターサポートを請け負う事になるが、法的問題もあるが、間違った商品説明をしたり話を盛った営業トークで契約を強引に促したり、サポートが杜撰になったりとプラスになる事は何もない。
本来は契約に関われなく、法的に問題があるような紹介者や仲介業者に個人情報を提供してもならない。
投資顧問会社であってもFPであっても、そうした人たちを介さずに直接正規代理店と契約すべきである。
日本の投資顧問会社でオフショア投資の正規代理店と謳っているところもあるようだが、そんな訳はない。
本当にその投資顧問会社が正規代理店であるかどうかを知りたければ、投資顧問会社を管轄している金融庁や財務局に問い合わせをしてみるべきだ。
という事は、いつもこのブログで書き続けている事である。
重要な事なので、何度も書いておく。
残念ながら、このブログを読む前に紹介者や仲介会社経由で契約してしまった人も多いようで、後々相談メールがやってくる。
その内容はと言えば、紹介者や仲介業者と連絡が取れなくなってしまい、どうすれば良いか分からないといった事である。
こうした人たちの事を「オフショア投資難民」と呼んだりするが、折角良い商品を契約したのにも関わらず、サポートが受けられない事によりマイナスイメージになってしまったらとても残念である。
(オフショア投資難民になってしまったという方にはIFA₌正規代理店の変更をお勧めする。)
また、そもそも当初聞いていた商品概要と異なっている事を知り、憤りを感じる人もいるようだ。
このように、紹介者・仲介業者経由で契約するものではない。
サポートの面について考察してみると、長期契約となるオフショア投資であるのに対し、10年以上継続してサポートをしている紹介者や仲介業者は稀と言える。
それが冒頭で書いた同業者リストの話になるのだが、10年以上継続してサポートを行えるような個人や会社は日本にはほとんど存在しないのだ。
多くの紹介者や2~5年程度で連絡が取れなくなってしまうような気がする。
紹介者や仲介会社は不要な存在であるという事は、こうしたリストやデータを見ると明らかである。
オフショア投資を成功させたければ、直接IFA₌正規代理店と連絡すべきであるが、どこのIFAが長くサポートを継続しているかも私はリストやデータとして把握している。
⇒ ご質問やご相談、正規代理店(IFA)の選定でお悩みの方はこちらから。
紹介者や仲介業者はマルチレベルマーケティング(MLM)・ネットワークビジネスである事が多いので、直接IFAと繋がっておくべし!
なぜ、金融商品取引法で問題となるオフショア投資の紹介者や仲介業者が日本にたくさんいるかと言えば、日本市場をマルチレベルマーケティング(MLM)やネットワークビジネスのような体制にして開拓しているIFAが多いからだ。
オフショア投資はIFAが正規代理店となって契約からアフターサポートまでを行うのだが、そうした責務を放棄して、更には日本の法律を知ってか知らずか、紹介者や仲介業者制度にしているIFAが多々あるのだ。
もちろん、そうしたIFAを選択すべきではなく、そうしたIFAの参加で活動している紹介者や仲介業者経由で契約すべきではない。
問題は、そうした紹介者や仲介業者がインターネットなどで自分たちの良さを積極的にアピールしている点だ。
自分が関与するIFAが優れていて、他のIFAは良くないと悪評を流して、IFAを紹介するので自分を介して契約してくださいと書いている紹介者や仲介業者もいるので質が悪い。
自分自身がマルチレベルマーケティングやネットワークビジネスの体制下にいるのに、どこどこのIFAはマルチレベルマーケティングやネットワークビジネスなので止めた方が良いですよと言っている紹介者や仲介業者もいるので問題だ。
紹介者や仲介業者の中には、何らかの商品を契約してもらったクライアントに、「お客さんを紹介してくれて成約したら●万円差し上げます。」と違法行為を助長しているケースもあるようだ。
これこそがマルチレベルマーケティング・ネットワークビジネスであると言えるのだが、自分自身の利益確保の為に必死なのである。
利益しか見ていないので、クライアントに合致した商品などを考えることもなく、お金にならないアフターサポートなどに興味はない。
こうしたIFAや紹介者・仲介業者経由で契約したいと思いますか?
自分自身の予算や考え、家族状況に合致した商品を、原理原則に基づいて合法的に契約したければどうすれば良いのだろうか?
それは、IFAに直接連絡するしかない。
日本にはオフショア投資のIFAは存在しないが、海外にあるIFAでも日本人スタッフが在籍しているところもある。
日本人スタッフが在籍していて、日本人の受け入れやサポート実績が豊富なIFAを探し出せばよい。
当然ながら、アフターサポートも自社で直接クライアントと向き合って対応してくれるIFAを選定する事が重要だ。
良きIFAを見つけ出せれば良きアドバイザーとなってくれ、安心して資産保全や資産価値向上へと導いてくれる事だろう。
⇒ ご質問やご相談、IFA=正規代理店の選定でお悩みの方はこちらから。


コメント