米国20ドル札に初の黒人女性を起用。日本円での女性肖像画は?

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アメリカ財務省は、奴隷解放運動家として活躍したハリエット・タブマンさんを20ドル紙幣の肖像に採用すると発表した。

米国紙幣に黒人女性が採用されるのはこれが初めてで、女性が起用されるのも1896年まで流通した1ドルの銀兌換(だかん)券に描かれた初代大統領夫人マーサ・ワシントン以来で120年ぶりとなるそうだ。

日本で女性が起用されたのは2人のみ!

世界中の紙幣のうち、7割で肖像画が使われているそうだ。

そして、そのうちの7割で男性が起用されている。

これは男性の方がシワや髭があるために、コピーされにくいという理由があるようだ。

女性の社会進出が制限されていた時期もあり、女性が肖像画に使われにくいという背景もあるだろう。

印刷技術も上がり、女性を肖像画に使いやすくなってきたのだと思う。

日本では、5000円札に樋口一葉が起用されている。

これ以前に女性が肖像画となったことがあるのはご存知だろうか?

1881年に5円札の肖像画として起用されたのは、三韓征伐を行った「神攻皇后」。

これが日本で初めての紙幣への肖像画であり、初めて起用されたのは女性なのである。

日本銀行発足以前の事であり、この紙幣は日本銀行券ではなく、不換紙幣の「政府紙幣」の時代の話。

米国では20ドル札の肖像画に女性を起用するのだが、20ドル札の流通量は多い。

日本では2000円札はほとんど見なくなったが、あれは単に沖縄サミットと西暦2000年の記念紙幣なのだろうか?

紙幣の発行や流通量のコントロールも経済政策の重要な項目。

そして、流通量が少ないといえど、高く買い取ってもらえる訳ではない。

無駄使い政策と言われても仕方ないだろう。

コインショップのホームページを見ると、神攻皇后の5円札は50万円以上で販売されている。)

 

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