投資・資産運用系SNSを見ていると、若者を中心にFIREという文字をよく見る。
FIREはFinancial Independence,Retire Earlyの頭文字を取った略語であり、日本語にすると「経済的自立」「早期退職」となるが、それ故に如何に投資利回りを上げていくかだけを考えている風潮があるようだが、根本的には自由に自分の時間をコントロールして生きていけるかがポイントになるのではなかろうか?
FIREの目的達成は目標金額に達する事ではなく、自分らしい生き方を見つける事ではなかろうか?
若い世代を中心にFIREという言葉が流行っているように感じる。
昭和時代を知らない世代はそもそも投資に対する感覚が違うような気がする。
平成3年(1991年)にバブルは崩壊し、その後は右肩下がりの経済状況が続いているの、銀行にお金を放置していてもお金は増えないどころか、資産価値は目減りしている状況となっている。
それ故に政府も「貯蓄から投資へ」というキャッチフレーズを作って投資を促しているのだが、どうも投機に近い事をやってしまう人が多いと感じる。
最悪のケースではMLM(マルチレベルマーケティング)・ねずみ講のような組織に関与してしまっていて、如何に利回りを上げるか、如何に楽して稼ぐかを競っているようにしか感じない。
FIREの達成には確かにお金が必要かもしれないが、それは単なる手段であるだけで目的ではないはずだ。
投機的にお金が増やせたとしても、そうした脆い手法を行っていると何らかのタイミングで資産は一気に無くなってしまう。
こうしたケースだと精神的にも疲弊して、資産だけでなく友人も無くなってしまう事もあるので厄介だ。
また、例え資産が溜まったとしても、人生においての生き甲斐を見つけないと寂しい時間を費やすだけとなってしまう。
そして、そうした人たちは本質的にお金の勉強をしている訳でもないので、資産保全が出来ず、どこかで資産を食いつぶしてしまう可能性がある。
FIREの言葉の通りに最終的にお金が燃え尽きてしまった人もいるようだ。
目的がお金を稼ぐ事になり、人よりも優雅な暮らしをする事をアピールする人もいるが、生き方は人それぞれなのでどこかの誰かと比較する必要もないだろう。
企業勤めしている人を社畜と馬鹿にしたりする人もいるが、サラリーマンであっても資産形成をしっかりとしていると楽に生きられると思う。
いつでも退職できる環境にあれば楽しく仕事ができるはずだ。
また、十分な資産があれば転職も自由にできたりする。
こうした心のゆとりが持てて、例え会社勤めしていたとしても自分をコントロールできる状態を経済的自立というのではなかろうか?
日本経済が疲弊した時代しか見ていないと、日本の企業勤めはネガティブなものに感じてしまうかもしれないが、生き方を自分で決められるのが経済的自立だと思う。
そして、将来的に好きな時にアーリーリタイヤしたり起業したりできる状態を保つ事が重要だと思う。
FIRE=利回りを上げる事だけにしか目を向けていない人が私のブログを読んでくれるかどうか分からないが、自分で運用を行い高利回りを何年も継続するほど困難な事はない。
HYIP(High Yield Investment Program)と呼ばれる高利回り案件で何年も続いた商品を私は見た事がないし、自分自身で投資を行って結果を出し続けられるのは普通の精神状態な人では不可能だ。
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