投資・資産運用の目標金額として1億円を掲げる人が多い。
コロナ前では仮想通貨の”億り人”なる言葉も生まれように、みんな1億円が好きなようだ。
米国ではミリオネア(millionaire)という言葉があるが、ミリオネアであれば100万ドルなので1ドル150円で算出すると約1.5億円。
数年前までは1ドル100円で計算してミリオネアは1億円だったが、最近では1.5億円となっている。
投資・資産運用で1億円を達成するには利回り何%が必要か?
10数年前、月5万円で1億円が溜められるというキャッチフレーズでオフショア積立投資商品を紹介している会社があった。
25年間で計算すると12.4%の年間利回りが必要だ。
現実的ではないし、事実、そうしたシミュレーション通りに運用は行われていない。
エクセルで作成された右肩上がりの綺麗な曲線で増えていく事は有り得ないのだ。
そうした資料を見せて夢を見させてオフショア積立投資商品に勧誘する人もいるようだが、夢は儚く散っていくことだろう。
最近になって、再びそうしたエクセル作成のイメージ図を見せて契約させようとする東南アジアの会社があったりするが、そうしたイメージ図を見せる人や会社には近付かない方が良いだろう。
積立で1億円を達成する為の金額・年数・利回りを表にしてみた。
積立額\年数 | 10年 | 15年 | 20年 | 25年 | 30年 |
5万円 | 43.4% | 25.2% | 16.9% | 12.3% | 9.4% |
10万円 | 34.0% | 18.8% | 12.0% | 8.3% | 6.0% |
15万円 | 28.3% | 14.8% | 8.9% | 5.7% | 3.8% |
20万円 | 24.1% | 11.9% | 6.6% | 3.8% | 2.1% |
*手数料などを引いていない数字。
積立で1億円を目指すにはそれなりの積立額と時間が必要であることが分かるはずだ。
オフショア積立投資商品の中で元本が確保されている商品があるが、その数字は15年で1.4倍、20年で1.6倍の元本確保となっている。
この数字から月利を計算すると約4%になる。
この商品で1億円を達成するのに必要な積立型を算出すると、毎月40万円で15年、毎月26万円で20年となっている。
これだけの積立ができる人があれば、それなりの資産があるので、目標額は1億円ではないのかもしれない。
オフショア積立投資は時間を活用する事が大きなポイントになり、資産価値を上げていくだけでなく、時間をかけて海外に自分の資産を移せるという事だけでも日本人にとっては大きなメリットと言える。
先ほど紹介した元本確保型の積立商品ではなく、ファンドを選択していくタイプの積立投資商品もある。
そうなると、リスクももちろんあるが少々大きなリターンを得られる可能性もあるので、1億円への道が近付くかもしれない。
ただし、リスクを高めてリターンを追い求めれば達成できる可能性が少しは上がるかもしれないが、リスクも同様に高まる事を認識しなくてはならない。
エクセルで作成されたイメージ図を見せる人たちは、こうしたファンド運用型の商品を勧めるのだが、事実や現実と異なる部分が多い。
積立以外で1億円を目指すとなると、やはりそれなりの元本が必要となってくる。
ただし、思った以上にリスクは少ないのかもしれない。
と言うのも、海外の保険会社が運用してくれる貯蓄型保険商品で利回り6~7%で運用される商品があるからだ。

この商品は一括や短期間で保険料を支払うようになっているのだが、一括 or 2年で支払った時のリターンは以下のようにシミュレーションされている。
◆10年目:140%
◆15年目:191%
◆20年目:279%
◆25年目:394%
◆30年目:551%
支払保険料と1億円を迎えるまでの期間をまとめてみた。
支払保険料 | 1億円までの必要期間 |
500万円 | 50年 |
1,000万円 | 40年 |
2,000万円 | 29年 |
1億円を達成するのはそれほど簡単でないが、時間を掛ければ1億円へと導いてくれる。
そもそも、余裕資金がそれなりにあるのに放置しているだけでは資産価値は全く増えない。
資産価値が増えないどころか、インフレ・物価上昇によって余裕資金を放置していると実質的な資産価値は減少していってしまう。
1億円を目標にするかどうかはさておき、10年、20年、30年・・・とそれなりの利回りがある保険商品を契約して寝かせておけば、それなりに資産価値が大きくなっていく事は分かると思う。
また、海外のこうした保険商品は契約者や被保険者を何度も変更可能なので、相続・資産承継にも向いている。
更に言えば、証券を分割できるようになっていたりするので、お子さんやお孫さんの人数に応じて証券を分割する事で、相続が争族となる事を防ぐ事も出来るのだ。
海外、特にオフショア金融センターと呼ばれる地域の保険会社が提供してる商品の情報から1億円への道を考えてみたが、海外の保険会社と言えど、簡単に1億円に達する訳ではない。
だが、海外の保険会社の商品が日本の保険会社が提供する商品も利回り等が優れている事は何となくわかったのではないだろうか?
そして、時間を有効活用する事の重要性にも気付いてもらいたいなと思う。
*ご質問やご相談等はこちらから。
海外保険会社の商品を契約する方法とは?
資産運用で1億円を目指すのは簡単ではない。
大きなリスクを取って投資を行えば1億円を目指せるかもしれないが、そのリスクは大きいと言うレベルではなく資産を無くす可能性の方が高くなるだろう。
投資ではなく投機・ギャンブルと言われる領域となってくる。
なので、1億円を目指すかどうかは別にして、資産価値を高めたいのであれば利回りの良い海外の保険会社などの商品を活用した方が良いと思う。
海外の保険会社と聞くと、それはそれでリスクを警戒する人がいるかもしれない。
確かに、海外を舞台にして日本人を対象にした詐欺的な商品も多く、その投資案件が詐欺(100%リスク)なのかどうかを見極める能力が必要になってくるだろう。
そうした力を身に付ける事が必要だが、もちろん日本人が投資できる詐欺でない商品も存在している。
海外の保険会社が提供している商品であれば、詐欺商品であるはずがない。
なので、契約方法を間違えさえしなければ問題ないのである。
海外の保険会社は直接クライアントを受け入れてはおらず、IFA(Independent Financial Advisor)と呼ばれる正規代理店が契約からアフターサポートまでを請け負う事になっている。
なので、海外の保険会社が提供する商品に興味があれば、IFA=正規代理店に連絡をする事になる。
ただし、海外の保険会社のIFA=正規代理店なので、日本国内にはそのIFAは存在しない。
海外にあるIFAに連絡を入れることになる。
海外のIFAと聞くと躊躇してしまう人もいるかもしれないが、日本人スタッフがいるIFAもあるので緊張することもない。
日本語でやり取りできるし、海外のIFAと言えど、Zoomで会話できる時代なので海外に渡航する必要もない。
また、契約自体も多くの商品が日本にいながら可能なスキームもあり、保険料の支払いも銀行間送金やクレジットカードでの引き落としで可能なので、日本にいながら全て完了できる。
問題はIFAの選定となってくる。
先ず、日本人スタッフがいて、日本人の受け入れやサポート実績が豊富なIFAを選ぶ事が重要となってくる。
そして、責務を全うするIFAを選ばなければならない。
IFAの中には契約やアフターサポートを紹介者や仲介会社に丸投げするところもあるが、そうした責任感の無いIFAに頼るべきではない。
紹介者や仲介会社はそもそもオフショア金融センターの保険商品を販売できる立場にないのだが、だからこそ全く関係のない金融商品を案内してくる事もある。
そうした金融商品が詐欺で涙を流してしまう人もいる。
大事なお金を大切に育てないのなら、オフショア金融センターの保険会社と直接繋がっているIFA=正規代理店と直接繋がらなければならない。
そうした信頼感あるIFAに直接連絡して、自分の予算や考えなどを伝えて、どの商品が自分に合致しているかを先ずは相談してみればよい。
少額の予算で1億円を目指すと言っても相手にされない可能性があるが、現実的な目標値を自分自身で設定して利回りの良い保険商品を活用すれば、日本の保険会社が提供する商品よりも達成確立や達成までに要する時間は短くなるはずだ。
*ご質問やご相談、IFA=正規代理店の選定でお悩みの方はこちらから。
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