ここ最近、「資産寿命」という言葉を見聞きするようになってきた。
金融庁でも使われている言葉であるが、資産寿命って何なんだ?
資産寿命とは?資産寿命を延ばすには?
資産寿命とは、自分の生活費をベースにしてあと何年で自分の資産が枯渇するかの年数を指す。
正しく、資産の寿命だ。
三井住友銀行の公式サイトには、「資産寿命シミュレーション」というのがある。
デフォルト画面では、金融資産3,000万円、運用利回り0%、取崩額120万円となっている。
取崩額は人によって全く異なってくる。
生活費は人によってまちまちであるし、収入がある現役世代は取り崩す必要がなく、年金世代は受給額によって異なってくる。
収入が無くなる定年のタイミングの年齢を入れてシミュレーションするのが良いのかなと思う。
しかしこのシミュレーション、運用利回り0%・・・
実態をよく表しているなと思うが、これでは単に取り崩すだけである。
せっかく資産があっても活かしきれていない。
これが日本の金融の姿である。
(シミュレーションを進めていくと、運用利回りなどを変更してシミュレーションできるようにはなっている。)
資産寿命を延ばすには、金融資産額を増やす!運用利回りを上げる!取崩額を減らす!という事になる。
運用利回りが悪い日本は、資産寿命を延ばすのに適していない環境と言えるのだ。
「資産寿命」と同じような言葉で「経済的自由」という言葉がある。
オフショア投資界隈ではかなり前から使われていたワード。
経済的自由とは、不労所得が生活費を超えた時点で働かなくて済むので、金銭面では自由を勝ち取れるという意味である。
ビジネスで不労所得を作る方法もあるが、余裕資金を構築していき、上のシミュレーションではないが、金融資産で死ぬまで生きていけるようになるのも経済的自由を勝ち取る一つの方法である。
金融資産で経済的自由になろうとした時、利回りが0%であったらゴールは遠くなる。
つまりは日本の金融を利用して経済的自由になるのは効率が悪すぎるのだ。
「資産寿命」と「経済的自由」、同じような意味を持っているが、前者はネガティブに聞こえるのに対して後者はポジティブに思うのは私だけだろうか?
こうした言葉を取ってみても、日本の金融を取り巻く環境はプラスではないと感じる事ができる。
海外では安定的に4%以上の利回りで運用できる商品もある。
(2022年の世界的な金利上昇により、利回り6~7%へと向上している!)
若いころから積み立てでそうした資産運用を行いコツコツと資産を貯めていくのがベストだが、定年を迎えてまとまったお金をただ単に崩していくよりも、利回りが良い金融商品を活用すれば資産寿命は延びていく。
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