インターネットショッピングをした際、日本円だと思っていたら中国人民元の支払いとなっていて20倍近くの料金となる事例が多発しているそうだ。
人民元と日本円の通貨記号はどちらも「¥」であり、そこから上手く騙し取っている事例となっている。
人民元と日本円の通貨記号が「¥」で同じ理由とは?
中国の通貨は人民元と把握している日本人が多いだろうが、お札を良く見ると「圆」と書かれている。
「圓」と表記される事も多い。
日本の「円」の正字が「圓」で、その簡体字が「圆」となっている。
発音は「yuán」となり、日本の円「YEN」と同じとなり、その頭文字から「¥」をどちらの国も通貨記号として採用している。
なので、記号は同じとなっているのだ。
人民元は「元」と表記されたり、通貨コードではCNYやRMBと表記される。
日本円やJPYとの比較で判断するしかないのが現状と言える。
(通貨コードは1978年に国際標準化機構(ISO)が発行した国際規格ISO 4217で規定されている。)
ちなみに、中国以外にも韓国や北朝鮮の「ウォン」も「圓」の朝鮮語読みであり、香港ドルやマカオ・パタカ、新台湾ドルなども国内での名称は「元」や「圓」となっており、モンゴルのトゥグルグもモンゴル語では「圓」となっており、多くの東アジア諸国では「圓」の名称が共有されていると考えれる。
戦時中の支配下の関係があるのかなと思われる。
人民元は世界の中心通貨となっていくだろうか?
こんな話をすると、先使用権があるとどちらが言い出しそうな話であり、どちらの通貨が歴史が長いのかが気になってくる。
日本円は、明治4年5月10日(1871年6月27日)制定の新貨条例で定められている。
一方の人民元は1948年12月1日に当時の共産党の支配下にあった石家荘に中国人民銀行が開業され、そこで初代人民元紙幣が発行されている。
と考えると日本円の方に「¥」の先使用権があるように思われる。
だからと言って、中国に表記を変えてくれと言っても聞いてくれる事がないのは百も承知の話。
今後、人民元の力が益々大きくなっていく事が予想できる。
米ドルと双璧を成すようになるだろうし、逆に日本円の力は落ちている。
この流れで行くと、近い将来、日本に対して通貨記号を変えろ!と歴史は関係なく言ってきそうな感じがしてしまうのは私だけ?
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